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2025.06.24

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気密性能と空調計画! おすすめの空調機器とは?

住まいの快適性を大きく左右する重要な要素のひとつに「空調計画」があります。
冷暖房の効きが悪い、部屋ごとの温度ムラがある…
こういった住まいの不快は、空調設備の種類や性能の問題だけではありません。
実は、その背景には「気密性能」の低さが大きく関係していることが多いのです。
今回の記事では空調計画と気密性能の関係性についてみていきましょう。気密性能の高さが大事であることや、おすすめの設備使用についてご紹介します。

気密性能の重要性

気密性能とは、家のすき間の少なさ、つまり「空気の漏れにくさ」を示す指標です。一般的には「C値(相当隙間面積)」という数値で評価され、C値が小さいほど高気密であるとされます。

この気密性能が低い住宅では、例えば冬、せっかく温めた室内の空気がどんどん外に出て行ったり、寒い外の空気がすき間から入ったりする量が多くなってしまい、計画通りに室温をコントロールすることが難しくなります
それによって快適性は損なわれ、冷暖房費もかさみます。

寒い山形の冬では、暖房器具といえば石油ストーブ一択という時代が長く続きました。
しかし現代の家づくりにおいては、通常の壁掛けエアコン1台で2階建ての家中を暖かくキープすることが可能になっています。
少し上の年代の方に実際に体感いただくと、非常に驚かれます。

昔と今とで何が変わったか。
もちろん、断熱性能やエアコンの性能向上というのもありますが、影響が大きいと考えられるのが気密性能の向上です。

そもそも石油ストーブとエアコンとでは、吹き出す温風の温度がまったく異なります。
石油ストーブの吹き出す温風は80度以上、エアコンの温風は50度程度

昔の気密性能の低い家では、折角暖めた室内の空気は、家の中を上昇していき、そこかしこに空いた隙間から外部にどんどん出て行ってしまいます。
その出て行った空気を埋めるために、壁や床のそこかしこに空いた隙間から外の冷たい空気がどんどん入り込んできます。
天井付近は暖かくても、足元や座っている時は寒い家になってしまいます。

暖かい空気と冷たい空気が入れ替わるスピードがとてつもなく早いわけです。
その空気が入れ替わるスピードについていき、過ごしやすい室温に維持するためには、暖房器具が吹き出す温風が高温でなくてはいけません。
エアコンの低温の温風では力不足だったのです。

一方で、現代の気密性能が高い住宅では、室内の暖かい空気が簡単に隙間から屋外に出ていくことはなく、したがってそれを埋めるための冷たい空気の入り込みもなくなります。

すき間からの空気の出入りがほぼなくなれば、あとは純粋な断熱部分から伝わってくる冷たさにだけ対応できれば良いわけです。
ある程度の断熱性があれば、これは壁掛けエアコン1台で充分対応可能なレベルに抑えられるのです。

こうして気密性能の高い住まいでは、エアコンから吹き出す低温の温風だけで室内の温熱環境を安定させることができるようになったのです。

空調設備の種類

住宅における空調設備は、冷暖房や除湿、換気といった機能を担う重要な設備です。
近年はエネルギー効率や住環境の質への意識が高まり、多様な設備が登場しています。特に冷暖房を中心に、以下に代表的な設備を説明します。

1. 壁掛けルームエアコン(冷暖房兼用)

一般的に普及している壁掛け型のエアコンです。
冷暖房どちらも兼用できる、最強の空調機器です。エネルギー効率も非常に高く、住まいの冷暖房はエアコンだけあれば充分といえます。

大抵の工務店・ハウスメーカーでは部屋ごとに1台ずつ設置されることが多いでしょう。
弊社のご提供する高気密高断熱住宅では、1台のエアコンで家全体をカバーすることも容易です。

一方で、近年の壁掛けエアコンは非常に故障が多く発生します。
特に夏などは、エアコンが家に1台しかない場合、故障は生死に直結します。

弊社では、1階の脱衣室やリビングなどに1台、2階のホールに2台設置することを推奨しています。
共用部に設置したエアコンからの冷気・暖気を、循環ファンで個室等に分配するという考えです。
簡易的な全館空調が可能で、コストパフォーマンスに優れます。

2. 全館空調システム

1~2台の大型エアコンや天井カセットエアコンによる冷気・暖気を、ダクトを通じて家全体に分配するシステムを指すことが多いでしょう。
各部屋の温湿度を一定に保ちやすい点が特徴で、快適性はある程度高いものの、ダクトの施工計画や、清掃などのランニングコストを考慮する必要があります。
結局使用している仕組みは1と同じヒートポンプ式のエアコンになります。それをダクト等で分配するかどうかという違いですね。

各社オリジナルの空調システムを提供していることが多く、故障時に費用が高くつく可能性があることに注意が必要です。
また、「冷房も暖房も1台でOK」と謳うシステムは要注意。1で述べた通り、1台しかない冷暖房機器が故障した場合、特に夏場は冗談ではなく生死に関わります

3. 床暖房

床下に不凍水を充填したパイプや電気ヒーターを設置し、床面からじんわりと部屋を暖めるシステムです。
放射熱による暖房で体感温度を高めやすく、足元の冷え対策にも効果的。
冬の室内で足元が暖かいのは何よりも快適です。

ただしデメリットとして、詰まりなど不具合が起こる場合があったり、故障した場合の交換工事が大がかりになってしまうということが挙げられます。
故障してお客様を困らせてしまった経験があるため、弊社では床暖房は推奨していません。

4. 蓄熱暖房機

電気や温水を利用して、放熱板や石材に熱を蓄え、じわじわと室内に放熱する方式。
放射熱(輻射熱)で空間全体を暖める点が特徴です。
北海道や寒冷地などで多く見られますが、断熱・気密性能が高くないと熱が逃げやすくなります。
かつて流行りましたが、現在新規で導入している工務店・ハウスメーカーはほぼないでしょう。

以上、参考として様々な暖房器具をご紹介しました。
気密性能が高ければこそ、これらの空調設備が計画通りに機能し、快適性・省エネルギー性を両立できます。

おすすめの空調計画は壁掛けエアコンと循環ファンの組み合わせ

白田工務店がご提案するのは、高気密高断熱仕様での壁掛けルームエアコンです。
高気密高断熱住宅では、少ないエネルギーでの冷暖房が可能なため、ルームエアコン1〜2台で家全体を快適に保つことが容易に実現できます。
このエアコンは、個室ではなく共用空間に設置するのがポイント広い共用空間をまず冷やしor暖め、その快適な空気を循環ファンによって各個室に分配することで、安価なイニシャルコストとランニングコストで簡易的な全館空調が可能となります。
「全館空調」と聞くと、1ヶ月に5万円以上もの電気代がかかると思い込んでいる方もいまだにいらっしゃいますが、暖房費用も1ヶ月24時間つけっぱなしにしても2万円もかかりません。

このエアコン+循環ファンの組み合わせは、イニシャルコスト&ランニングコストが非常に抑えられ、高気密高断熱住宅に最も適した空調計画であると、弊社では考えています。

さらにいえば、「高気密高断熱×高基礎×床下エアコン」の仕様が激推し!
過去のブログ記事でも何度かおすすめしておりますが、高気密高断熱の家に高基礎と床下エアコンの組み合わせを導入すれば、まさに最強です。

以下は高基礎と床下エアコンのそれぞれのメリットになります。

<高基礎>

・シロアリの半永久的な予防になる
・床下の空間を収納スペースやメンテナンススペースとして利用できる
・1階の床面積の約半分の広さを収納スペースとして利用できる
・床下エアコンで除湿も可能のため、カビ知らずでなんでも収納可能

<床下エアコン>

・エアコンのエネルギー効率は冷暖房機器の中でも最高
・冬は床下エアコン1台で2階まで全館あったか
・1階の床が暖められるので、床暖房のような効果もある
・「床下」といっても本体設置箇所は床の上。故障してもメンテナンスがしやすい
・普通のルームエアコンを使用するため、将来の買い替えも容易

まとめ

気密性能は、空調機器を計画通りに機能させるための基本です。
どれだけ高性能・高効率な冷暖房機器を採用しても、家にすき間が多ければ、思い描いた通りの室内環境は得られません。
白田工務店では、高気密施工を徹底し、エネルギー効率の良い快適な住まいづくりを実現しています。
これまでの実測値としてはC値0.2~0.4程度。C値0.5以下で超高気密といえますから、優秀な実績といえるのではないでしょうか。

これから家づくりをお考えの方には、耐震性能や断熱性能などに加え、「気密性能」を意識することを強くおすすめいたします。
気密性能は、暮らしの質を変え、エネルギーを節約し、家族の健康を守る…“住まいの性能”を決定づける重要な要素の一つなのです。

山形で注文住宅を建てるなら白田工務店へお任せください!

白田工務店では「基本性能重視」の家づくりを大切にし、安全・安心、長持ち、健康・快適・省エネの3つの視点から、お客様に価値のある住まいをご提案しています。
耐久性が高く、高気密・高断熱で省エネにも優れ、夏の暑さや冬の寒さが厳しい山形でも快適に暮らせる家づくりをお手伝いします。
「一生に一度の家づくり」だからこそ、デザインだけでなく、住み続けるほどに実感できる快適さと性能を重視し、ご家族の未来を支える住まいをご提案します。
お問い合わせは、お電話またはメールにて承ります!

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