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2026.01.11

コラム

照明デザイン間取り

電気スイッチのおすすめ位置とは? 生活動線を意識した設計ポイント

スイッチ位置が暮らしの快適さを左右する

住宅設計において、意外と見落とされがちなのが「照明スイッチの位置」です。
毎日の暮らしの中で何度も触れる場所だからこそ、動線に合ったスイッチ配置はとても大切です。

暗い廊下でスイッチを探したり、部屋を出たあとに照明を消し忘れたり。
こうした小さな不便は、ほとんどがスイッチの位置が生活動線とずれていることが原因です。

今回は、家の中をスムーズに移動できる生活動線を踏まえて、
生活のリズムに合ったスイッチのおすすめ配置を詳しく解説します。

生活動線を意識したスイッチ配置の基本

生活動線を意識した間取りは非常に重要です。
家事・育児・来客対応など、複数の行動が交錯する住宅では、ストレスのなるべく少ない動線を考える必要があります。

生活動線を考慮したスイッチ配置では

・行き止まりにならない場所
・通る時に自然と操作できる位置
・出入口が複数ある場合は各所にスイッチを設置

といった工夫が求められます。

スイッチは「通る場所」に置くのがポイント

これは当然のことでもありますが、スイッチは部屋の出入口など、“必ず通る場所”に配置することがポイントです。
人が動くルート上で、手を少し伸ばせば操作できる。それが快適な配置です。

空間別・生活動線に沿ったスイッチ配置のコツ

● 玄関〜廊下

外出や帰宅のたびに操作する玄関照明は、ドアを開けた瞬間に手が届く位置が理想です。
玄関から廊下に続く場合は、3路スイッチ(どちらからでもON/OFF可能)を使って、玄関でも廊下側でも照明を切り替えられるようにしておくと便利です。
また、夜間の帰宅時には、玄関スイッチでリビングまでの通路を一括点灯できるように設計すると安心です。
もしくは、玄関や廊下は滞在時間が短いので、人感センサーで電気がつくようにして、常時はスイッチのON/OFFを必要としないようにする手もあります。

● リビング・ダイニング

リビングは家族の動線が集中するエリアです。
リビング入口、ダイニング入口の両方向にスイッチを設け、どちらの経路からでも照明を操作できるようにすると良いでしょう。
もしくは、一番出入りの頻度が高いところなどに照明スイッチをまとめることで、照明の調整を管理しやすくするのも良いでしょう。
照明のゾーニングを行う場合は、「リビング照明」「間接照明」「ダイニング照明」などを用途別に分けることで、操作がスムーズになりす。
他にも、リモコン操作か可能な照明を導入すれば、リビングでくつろぎながら照明の操作をすることも可能です。

● キッチン・洗面・家事動線

家事スペースは、短時間で複数の動作を行う場所。
たとえばキッチンから洗面所へ回遊できる間取りなら、どちらからでも照明を操作できるスイッチ設置が効果的です。
また、洗面所や脱衣室などは「通り抜ける場所」になりやすいため、スイッチを一箇所ではなく両出入口のどちらにも設置すると、家事効率が大幅に上がります。

● トイレ・脱衣所

トイレや脱衣所などの小空間では、人の出入りの方向とドア開閉方向を確認してから配置することが重要です。
ドアに隠れて操作しづらくなる位置は避けましょう。
また、家の回遊動線上に位置するトイレの場合は、廊下側にもスイッチを設けておくと、夜間の移動が安心です。

● 寝室

寝室では、「入口」と「ベッドサイド」の両方にスイッチを設置するのが基本です。
寝る前に立ち上がって照明を消す必要がなくなり、動線が自然で安全になります。

さらに、寝室がウォークインクローゼットや書斎とつながる回遊型のレイアウトであれば、それぞれの空間に共通照明と個別照明を設け、どこからでも切り替えられるようにすると便利です。

よくある失敗例と改善策

スイッチの位置は、お部屋一つをとってもつける位置によって日々の便利・不便に影響が出てきます。毎日使うものなので、少しでもストレスフリーな位置設計にすることをおすすめします。

動線上にスイッチがなく、戻らないと消せない

部屋の出入り口やLDKの境界位置など、動線上にスイッチがない場合、ある場所まで移動しなければならず小さなストレスになります。
回遊できる間取りにおいて利便性を向上させたい場合は、出入口の両側に3路スイッチなどを配置するのなどの改善が考えられます。

ドアの裏にスイッチがある

例えば、トイレなどは内側に照明のスイッチを配置しているお家もあるかと思います。そのような場合、ドアノブ側にスイッチがあればあまり不便ではありませんが、蝶番側(またはストッパー側)にスイッチがある場合、ドアを開けきるか完全に中に入らないと操作ができません。
なので、ドア開閉方向を考慮してスイッチは配置する必要があります。

スイッチが集中しすぎてわかりづらい

最近の新築では、LDKなどを1つの空間にまとめるような間取りが多いからか、1箇所に照明スイッチをまとめて配置する例が見られます。しかし、そのせいでどれがどの照明かすぐに分からない、という意見を多く聞います。
一見スッキリして良さそうにも思いますが、感覚的な使い勝手を考えるのであれば、「ゾーン別」「用途別」に分けて設置するか、それぞれのスイッチにラベルをつける工夫などが必要になるでしょう。

こうした失敗は、生活動線や行動の「スタート」と「ゴール」を想定して設計することで防げます。

スマート照明を取り入れた柔軟な動線設計

近年では、センサー照明やスマートスイッチを活用した設計も一般的になってきました。
特に回遊動線のある住宅では、人感センサーで通過時に自動点灯したり、アプリ操作や音声操作で一括ON/OFFできる、
といった工夫でスイッチ操作の負担を減らせます。

ただし、故障や災害でセンサーが作動しなくなる可能性もあります。
スマート照明に完全に依存せず、停電時や不具合時にも操作できるよう物理スイッチとの併用をおすすめします。

スイッチ位置は「生活の流れ」に合わせて設計する

照明スイッチの位置を決めるときは、
「高さ」や「数」だけでなく、どのルートで移動するか(生活動線・回遊動線)を重視しましょう。

<設計のポイント>
・”通る場所”で自然に手が届く位置
・出入口が複数ある場合は両側設置
・ゾーンごとにスイッチを分ける
・将来の暮らし方(家事・育児・介護)にも対応できる設計

スイッチ配置を『動線に合わせて考える』だけで、毎日の生活がぐっと快適になり、無駄な動きも減ります。

新築やリフォームを検討中の方は、図面の段階でぜひ生活動線の流れとスイッチの位置を一緒に確認してみてください。小さな工夫が、大きな快適さを生み出します。

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