ファミリークローゼットの計画は、快適な生活を送る上で重要なポイントのひとつです。
適切な広さを確保することで、家族全員が使いやすい収納スペースを確保し、毎日の着替えや衣類の整理もスムーズに行えるようになります。
しかし、最適な広さを決定するには、いくつかの要素を考慮する必要があります。
今回は、後悔しないファミリークローゼットの広さについて、具体的な計算方法や設計上のポイントを解説します。
ファミリークローゼットの最適な広さ
家族構成に合わせた広さの計算方法
ファミリークローゼットの広さは、まず家族構成を基に計算することが重要です。
例えば、大人2人子供2人の4人家族であれば、一人当たり最低1.5~2畳の収納スペースを確保することを目安にすると、家全体で6~8畳程度の広さが必要になります。
ファミリークローゼットのほかに各個室にも収納スペースが作れるのであれば、ファミリークローゼットは2~4畳程度もあれば充分でしょう。
ただし、これはあくまで目安であり、収納する物の量や種類、動線などを考慮して、必要に応じて広さを調整する必要があります。
具体的な計算としては、収納する衣類や物の量を事前に把握し、それを収納できる棚や収納家具のサイズを計算し、必要なスペースを算出する方法があります。
また、家族構成だけでなく、それぞれの家族の持ち物量も考慮する必要があります。
例えば、洋服の量が多い家族や趣味の道具を多く所有する家族は、より広いスペースが必要となるでしょう。
収納量から必要な広さを決める
収納する衣類や物の量を正確に把握することも不可欠です。
クローゼットに収納する予定の衣類の種類(コート、ジャケット、シャツ、パンツなど)とそれぞれの量をリストアップし、それぞれの収納に必要なスペースを計算します。
例えば、コートはハンガーにかけて収納する必要があるため、ジャケットやシャツより多くのスペースを必要とします。
また、季節外の衣類や布団などの収納スペースも考慮する必要があります。
これらの情報を基に、必要な棚の数や奥行き、高さなどを計算し、必要な広さを算出します。
さらに、収納家具の配置や動線を考慮し、実際に収納物を置いた際のスペースも計算に入れておくと、より正確な広さを予測できます。
ただし、暮らしているうちに物は増えます。
厳密な計算の結果も、新築後数年も経てばあまり役に立たなかったね、というものにもなるでしょう。
収納スペースは、ご予算の範囲内でなるべく広く取っておいた方が良い、ということになります。
動線を考慮したゆとりある広さの確保
単に収納量だけを考慮するのではなく、クローゼット内での動線も考慮することが大切です。
十分な広さを確保することで、衣類の出し入れや整理がスムーズに行えます。
最低でも、人が自由に動ける程度のゆとり(通路幅55~60センチ前後)を確保することが必要でしょう。
また、クローゼットへの出入り口の幅や、収納家具の配置によって動線が狭くなる可能性も考慮し、余裕を持った設計にする必要があります。
特に、複数の家族が同時にクローゼットを使用する可能性がある場合は、より広いスペースが必要となるでしょう。
例えば、家族全員が同時に着替えをするような状況を想定し、十分な広さを確保することで、ストレスのない快適な空間を確保できます。
ただ、現実的にはそこまで広いファミリークローゼットは、建築予算的に難しいことも考慮しましょう。

後悔しない広さにするためのポイントは?
ライフスタイルの変化に対応できるフレキシブルな設計
家族構成やライフスタイルは時間と共に変化します。
お子様の成長や転勤などによって、収納する物の量や種類が変わる可能性を考慮し、将来的な変化にも対応できるフレキシブルな設計にすることが重要です。
例えば、可動式の棚板を採用することで、収納する物の高さに合わせて棚の高さを調整できます。
他にも、衣服の多くをハンガー掛け収納にしたい場合は、ハンガーパイプの位置や数も衣服の量に合わせて検討する必要があるでしょう。
また、クローゼット内に収納スペースを設けるだけでなく、将来的な拡張性を考慮した設計にすることで、変化への対応がしやすくなります。
収納する衣類の種類と量を把握する
収納する衣類の種類と量を正確に把握することで、必要な収納スペースを正確に計算できます。
家族一人一人の衣類の量を把握し、季節ごとの衣替えも考慮した上で、十分な収納スペースを確保しましょう。
また、今後増える可能性も考慮し、ある程度の余裕を持たせておくことも大切です。
例えば、お子様の成長に合わせて衣類の量が増えることを想定し、将来的な収納スペースの拡張性を考慮しておくと、後々の後悔を防ぐことができます。
将来の家族構成の変化を見越した計画
結婚や出産、子供の独立など、将来の家族構成の変化を見越した計画も大切です。
家族が増えることで収納スペースの需要が高まる可能性や、逆に減る可能性も考慮し、適切な広さを確保しましょう。
例えば、将来的に子供部屋が増えることを想定し、子供部屋のクローゼットとファミリークローゼットの連携を考慮した設計にすることも有効な手段です。
換気や採光にも配慮した快適な空間づくり
快適な空間を作るためには、換気や採光にも配慮する必要があります。
湿気がこもりやすいクローゼットでは、カビやダニの発生を防ぐために、十分な換気設備を設けることが重要です。
また、自然光を取り入れることで、明るくて清潔感のある空間を演出できます。
ただ、衣類も日焼けで変色することがあるので、窓の位置や種類には注意が必要です。
適切な換気設備と採光設計は、衣類の劣化を防ぎ、快適な空間を維持するために不可欠ですので、しっかり検討して導入しましょう。

まとめ
ファミリークローゼットの最適な広さは、家族構成、収納量、動線、将来的な変化などを総合的に考慮して決定する必要があります。
本記事で紹介した計算方法や設計上のポイントを参考に、後悔しないファミリークローゼットの計画を進めてください。
適切な広さを確保することで、家族全員が快適に利用できる、使いやすい収納スペースが実現します。
計画段階で十分な検討を行うことで、将来的なストレスを軽減し、快適な生活を送ることができるでしょう。
しかし、忘れてはいけない選択肢とし、「ファミリークローゼットなどは作らない」という手もあります。
ファミリークローゼットを設けようと思うと、どうしても無駄のある間取りにもなりがちです。
ファミリークローゼットなどなくても各人の個室で事足りるケースもありますし、代わりに脱衣所兼ランドリールームを広く取って収納まで充実させた方が便利なケースも多いでしょう。
「ファミリークローゼットは絶対必要!」などと思いこむことなく、本当に我が家に必要なのかどうかも含めて検討することをお勧めします。
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