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2024.08.11

現場レポート

注文住宅美咲町のCoRoDo.高基礎高性能高気密高断熱

美咲町のCoRoDo.ご紹介① ― 「超高性能×高基礎」 無塗装杉板外壁の平屋

2023年の建て初めから何度か施工の様子を紹介してきた「美咲町のCoRoDo.」。
「すごい家が完成した・・・!」と自信を持ってご紹介できる出来栄えとなりました。
完成後のご紹介をまだしておりませんでしたので、改めて記事にさせていただきます!

施工事例でも掲載していますので、こちらも合わせてチェックいただければと思います。
▶︎美咲町のCoRoDo.

超高性能×高基礎

美咲町のCoRoDo.には、当社がおすすめする仕様を多く盛り込ませていただきました。
以下ではその性能の一部をご紹介できればと思います。

1: 高基礎

地面から1mの範囲内に土台・柱などの木質構造部材があると、シロアリの被害に遭いやすいと言われています。
防蟻薬剤で防除するのが普通ですが、薬剤の効き目は5年~10年で切れると言われており、その後はほぼノーガード
1.3mの高基礎を採用することでシロアリの半永久的な予防を実現しています。
また、高基礎を採用していることで、床下に広大な余剰空間が生まれます。その一部を床下収納として利用することが可能となっています。
床下収納として利用可能なのは、1階の床面積の2分の1未満。美咲町のCoRoDo.の場合はおよそ14坪ほどの床下収納が確保されることになります。

 

2: 耐積雪性 ― 設計積雪量1.5m

少子高齢化の昨今、雪国では「雪下ろし難民」の増加がこれから大きな問題になるとかねてから予言しています。
また、住宅用地の狭小化により、下ろした雪を置いておく場所もなくなっています
美咲町のCoRoDo.では、設計積雪量1.5mを加味した構造計算をすることで、雪下ろしがほぼ不要な住宅としました。
耐雪住宅とすることにより、将来のリスクを大きく減らします。

少子高齢化の日本。雪下ろししてくれる人がいなくなる未来はすぐそこ

 

3: 耐久性・耐候性 ― 杉板外壁

美咲町のCoRoDo.では、縦張りの杉板外壁を採用しています。
杉板の外壁は、通気によって乾燥状態をしっかり作ってさえあげれば腐ることはなく、非常に長持ちな素材です。

無塗装で使用しているため、塗り直しのために足場を組むなどの費用もかかりません
経年により色の変化はありますが、それが許容できればメンテナンスコストはほぼゼロ

部分的に割れてしまっても、工業製品と違って廃番がないため、部分的な張り替えも可能です。
もっとも長持ちでコストのかからない、最高の素材といえます。

高基礎採用のため、雨が地面に落ちた時の跳ね返りが杉板にかからず、より長持ちしやすい環境にあります。
高基礎と杉板外壁は非常に相性が良い関係といえます。
神社やお寺を思い浮かべてください。やはり杉板と高床の組み合わせですよね?
昔の日本人は、杉板外壁と高床が非常に耐久性の高い組み合わせであることを知っていたのです。

 

4: 耐震性 ― 耐震等級3

日本は言わずと知れた地震大国。
「山形県に大地震は来ないから大丈夫だよ」と思われがちですが、熊本県も石川県も、国の調査では大地震発生の確率が低いとされる地域でした
いつ起きてもおかしくない大地震にもっとも有効なのは「構造計算による耐震等級3」の家づくりです。美咲町のCoRoDo.でも当然、耐震等級3としています。

また、地震地域係数 Z=1.0として地震力を想定していることも当社の特徴。
山形県はZ=0.9での「割り引き」計算が認められている地域ですが、当社ではZ=1.0で計算しています
地震地域係数に関しては、以前書いた以下の記事もご参照ください。

▼関連記事
ようやく見直しが検討され始める「地震地域係数」

白田工務店では耐震性の高い家づくりに力を入れていることがお分かりいただけるかと思います。

 

5: 高断熱 ― UA値0.20W/㎡・K

新築住宅を検討する方にとっては、「冬暖かい家に住みたい」というのは一番大きな動機ではないでしょうか?
暖かい家を実現するには断熱性能が重要となり、断熱性能はUA値という指標で比較検討することができます。
美咲町のCoRoDo.では、UA値0.20W/㎡・Kという超高断熱仕様としています。
国の定める最高等級である断熱等級7およびやまがた省エネ健康住宅認証制度における最高等級であるYーG3を取得しております。

 

6: 高気密 ― C値0.2㎠/㎡

気密性能を表すC値という指標があります。床面積1㎡当たり、何㎠の隙間があるか、という数値です。
やまがた省エネ健康住宅の認定基準においては、C値1.0㎠/㎡以下とすることが条件となっています。
美咲町のCoRoDo.では、それをはるかにしのぐ、C値0.2㎠/㎡を誇ります。
夏も冬も、外気の影響を最小限に抑えて空調を効かせられるほか、気密性が高ければ換気もきちんと計画通りになされます

 

7: 空調計画

美咲町のCoRoDo.では、主に「床下エアコン」「再熱除湿ができるエアコン」「エアパスファン」などによって、室内空間の空調を快適に維持しています。
冬期の暖房は、脱衣所に設置された1台のエアコンのみを使用します。エアコンは床面近くに設置され、暖房の暖気は床下に吹き込まれます。吹き込まれた暖気は床下空間を暖め、床面を伝ってじんわりと輻射熱により1階の空間全体を暖めてくれます
窓際の床面に開けているスリットからも暖気が上がるため、窓ガラスで冷やされた空気が下降して部屋を冷やす「コールドドラフト現象」による冷えも軽減してくれます。

夏季などは、壁掛けエアコンで冷房を行い、床下エアコンで除湿をすることで、家全体を涼やかな空間に調整します。
各個室の建具は、原則全開とすることで、個室内もほぼ同じ室温をとなります。「開けた戸は閉める」という習慣は、高気密・高断熱住宅では逆になるわけです。
建具上部にはエアパスファンを設置してあるので、個室内で集中して勉強をする時などは建具を閉め、エアパスファンで空気を送り込むことで冷房機器がある部屋とほぼ同じ室温を保つことが可能となります。

間取りや設備のおすすめポイント

回遊や家事動線はもちろんのこと、「その土地を活かした」間取りや設備となっています。
そんな工夫あふれるポイントをいくつかお見せしていきます。

1: 大開口窓から見える自然風景

お家の東側は川辺に面した土地で見晴らしが良く、三吉山や須川などが綺麗に見えます!
その風景を生かすためにコーナーサッシとして大窓を3つ配置しました。
使用した窓サッシはYKKapさんのAPW430断熱性能の高いトリプルガラス樹脂サッシなので、こんなに開口部が大きくてもコールドドラフト現象による寒さを感じません。
高気密高断熱の家づくりでも、窓の大きさ・明るさを諦めない。そんな当社の姿勢を感じていただけるとありがたいですす。
施主様は、窓から須川に飛来する野鳥などが見えて、バードウォッチングが楽しいとおっしゃってました。

大開口のコーナーサッシ。トリプルガラス樹脂窓採用ということもあり、冬もまったく寒さを感じない

 

2: 脱衣所と床下エアコン

前述にて床下エアコンのことを触れましたが、脱衣所の収納下に設置し、冬場は暖房用、夏場は除湿用として仕様しています。
脱衣所に設置することで、視覚的にお客様の目に触れることもないですし、床下に吹き込んだ暖気が脱衣所の床やすぐ横の浴室の床を温めてくれるため、ヒートショックの防止にもなります。

床下エアコン暖房。実際は前面に囲い板をつけて使用する

 

3: 大容量の床下収納

こちらも前述の高基礎についてで触れていますが、1階の床面積の2分の1未満を床下収納として仕様することができます。
高さも小さな子供が立って走り回れるぐらい広く、少々背のあるものでもしまうことができます。
また、床下エアコンにより除湿が可能なため、湿気に気をつけなければいけない本・マンガ等の書籍類や大量の衣類、たまにしか使用しないけど大事な雛人形や五月人形など、大きさや重さを選ばず収納することが可能です。

4: 外気収納(冷収納)

キッチンスペースの壁面に設置した収納は、外気によって内部が冷やされる仕組みになっています。
冬暖かい家で唯一の欠点ともいえる「家の中に涼しい場所がないので野菜を置いておけない」という問題もこれで解決です。
高基礎同様、こちらの外気収納も新潟県の住宅専門設計会社オーブルデザイン様のアイディアを拝借させていただきました。

施主様のご両親が家庭菜園をされているとのことで、冬場に大根などの野菜をいただいた際は、外気収納に保管されるとのことです。第2の冷蔵庫として大活躍しそうです。
冬以外の季節は通常の物入として使用することが可能です。

 

ウリン製の高床ウッドデッキ

高床のウッドデッキをオリジナルで設計!
ウリンという東南アジア原産の非常に硬く耐久性のある木材を使って、大工さんが制作しました。
高床なので、ウッドデッキの下にはスコップや芝刈り機など、大きな工具などもしまうことができます。
また、リビングからも出入りが可能なので、大きなものの出し入れや、料理を運んで外で食事を楽しむこともできます!

施主様も、たまに朝食をウッドデッキでするなど、ゆったりとした時間を楽しんでいるようです。

以下の記事では、ウッドデッキの施工についてご紹介しています!
ウリンの特徴や素材としてのメリットなどもまとめていますので、ぜひこちらも合わせてチェックしてみてください。

▼関連記事
アイアンウッドで作るウッドデッキ

高床のウッドデッキ。いかにも気持ちよさそう

 

簾で省エネ!夏も涼しく過ごすコツ

夏の暑いシーズンは、南側のウッドデッキに簾を掛けています。
夏の暑い時期はウッドデッキも暑くなります。少しでも涼しく過ごせるように簾を掛ける計画といたしました。

簾はなどの外付けの日射遮蔽装置はCoRoDo.の仕様としておすすめしているところ。
夏場の太陽光が厳しい季節は、特に東側・西側の窓の外側に簾などのサンシェードを設置し、窓に直接日光が当たらない工夫を推奨しています。

以下のブログ記事でも触れているのですが、窓などの開口部から入る熱量はかなり多いのです。
そのため、夏でも省エネに室内環境を快適にするには、窓辺の日差し対策を万全にすることが大事になってきます!

▼関連記事
補助金終了で、6月からの電気代が上昇(泣)

簾に限らず、日差しが厳しい夏季は窓の「外側」に日除けを設置することが重要
「窓の外で日射を遮る」ことで、家の中に入り込む日射熱を8割前後カットできるとも言われています。

窓などの開口部は、家全体から見た面積は大したことないにもかかわらず、入り込む熱量は家全体の7割以上ともいわれます。
窓辺の日差し対策を万全にすれば、夏でも快適な室内環境とするのは非常に容易になるのです!

「室内に紫外線カットのカーテンをすれば大丈夫!」と思う方もいるでしょう。しかし、それでは日差し対策が十分とは言い難いです・・・
天気がいい日にカーテンを触ると暖かくないですか? これは、夏季は室内のカーテンやブラインドなどが日射熱を受けて熱を持っているからなんです。
そして、その熱が室内に放熱され室温を上昇させる方向に作用してしまいます・・・

やはり「窓の外で日射を遮る」ことが重要なのですね。
昔ながらの簾以外にも、YKKAPさんのアウターシェードや、リクシルさんのスタイルシェード など、今は色々な日射遮蔽装置があります。
夏の暑さを少しでも和らげたいという方、ぜひ日除けについても当社にご相談くださいね!

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ということで今回は、美咲町のCoRoDo.について主に性能面に焦点を当てて徹底解説していきました!
みなさんの家づくりに参考になることもあったのではないでしょうか?

美咲町のCoRoDo.では内覧会も開催し、ご覧いただいた方々からは非常に大好評でした!
もしご見学ご希望の方がいらっしゃいましたら、すでにお住まいのお宅ではありますが、内覧させていただけないか施主様にご相談してみますので、ご遠慮なくお問い合わせくださいね!

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