玄関は家の顔。
その第一印象を決める大切な要素である玄関ドアのデザイン選びは、新築を検討する方にとって大きな悩みの種となることも。
素材、デザイン、機能性…どれを優先して選べばいいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、理想の玄関ドアを見つけるためのポイントを、素材・デザイン・機能性の3点から解説します。
最新のトレンドや選び方のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
玄関ドアデザインを選ぶ3つのポイント
素材で選ぶ
玄関ドアの素材は、外観の印象を左右する重要な要素です。
デザインの観点から、ドア本体の中身の素材というより、表面の素材について見ていきましょう。
表面の素材として主なものは、木材、金属、樹脂シートなどが挙げられます。
木製のドアは、天然素材ならではの温かみと高級感が魅力!
経年と共に色味の変化も出てきますので、趣深くなります。
この色味の変化が許容できるかどうかが、木製玄関ドアを選ぶべきか否かのポイントでしょう。
大手サッシメーカーでも木製玄関ドアの商品はありますが、木製玄関ドアといえば海外製、特に北欧スウェーデン製の玄関ドアが思い浮かびます。
ガデリウスやスニッカルペールなどが挙げられます。
当社のモデルハウスでもスニッカルペールの木製玄関ドアを使用していますので、実物をご覧になりたい場合はぜひ見学にいらっしゃってくださいね!
金属製の玄関ドアは最近あまり見かけませんが、かつてはアルミ製の玄関引戸・ドアなどはよく見られました。
耐久性に優れて錆びにくいためメンテナンスも比較的簡単です。
一方、断熱性が低いというデメリットもあり、最近は使用されることがほとんどなくなってきている印象です。
現在主流なのは樹脂シート張りの玄関ドアです。
木材風や金属風など、様々な柄のシートがありますので、選ぶのが楽しいものです。
大手サッシメーカーの玄関ドアは、現在ほとんどこの樹脂シート張りの玄関ドアになっています。
色の経年変化が抑えられ、メンテナンスもさほど気にしなくて良いというメリットがありますが、あくまでフェイク素材ですので、本物の素材を使用した家づくりをしていきたい方にはイマイチかもしれません。
デザインで選ぶ
玄関ドアのデザインは、家の外観スタイルを決定づける重要な要素です。
シンプルモダン、ナチュラル、和風、クラシックなど、様々なデザインスタイルがあります。
シンプルモダンなデザインは、直線的なフォルムと無駄を省いたデザインが特徴です。
ナチュラルなデザインは、木材や木目調シートなどの素材や温かみのある色合いが特徴です。
カントリー調のデザインを取り入れることで、より素朴で温かみのある玄関を演出できます。
和風デザインは、格子や障子など、日本の伝統的な意匠を取り入れたデザインが特徴です。
落ち着いた雰囲気を演出し、和風の住宅によく合います。
クラシックなデザインは、装飾性が高く重厚感のあるデザインが特徴です。
アンティーク調の取手や装飾を施すことで、個性的な玄関を演出できます。
性能で選ぶ
玄関ドアの性能も、快適な住まいづくりのためには重要なポイントです。
断熱性、気密性、防犯性、遮音性など、様々な機能があります。
断熱性は、外気の影響を受けにくく、快適な室内環境を保つために重要です。
断熱性能の高い玄関ドアを選ぶことで、冷暖房効率を高め、光熱費の節約にも繋がります。
複層ガラスや断熱材入りのドアを選ぶと効果的でしょう!
気密性も、断熱性と同様に重要な機能です。
隙間風を防ぎ、外気の影響を軽減することで、室内温度の変化を軽減させます。
防犯性は、住まいの安全を守る上で欠かせない要素です。
防犯性能の高い玄関ドアを選ぶことで、侵入犯罪のリスクを低減できます。
1ドア2ロックシステムや防犯ガラスを採用したドアを選ぶとより安心です。
遮音性は、外部の騒音を軽減し、静かで快適な室内環境を保つために重要です。
遮音性能の高い玄関ドアを選ぶことで、周りの騒音や交通騒音などを軽減できます。
一方で、玄関ドアについては性能にとらわれ過ぎないという選び方も良いと思います。
前述の通り、玄関ドアは家の顔ですから、性能は多少度外視してでもデザインや雰囲気重視で選ぶ、というのは当社としては大賛成です。
もちろん、そのうえで性能も高ければ最高ですけどね!
玄関ドアデザインの最新トレンドと選び方のコツ
人気のデザインスタイル
近年人気を集めている玄関ドアのデザインスタイルは、ミニマルデザイン、北欧スタイル、ヴィンテージスタイルなどです。
ミニマルデザインは、シンプルで無駄のないデザインが特徴です。
洗練された印象を与え、モダンな住宅によく合います。
北欧スタイルは、温かみのある木調素材とシンプルなデザインが特徴です。
自然光を多く取り入れた明るい玄関を演出します。
ヴィンテージスタイルは、アンティーク調の素材や装飾が特徴です。
レトロな雰囲気を演出し、個性的な住宅によく合います。
当社のイチオシは、前述の通り北欧スウェーデンから取り寄せたスウェーデンドアです。
当社の場合は無塗装杉板外壁も推奨していますから、特にスニッカルペールのパイン材(杉と同じ針葉樹)を用いた玄関ドアはぴったりです。
日本の大手サッシメーカーでは、木製断熱玄関ドアで採光用の窓がついているものがほとんどありません。
スニッカルペールやガデリウスなどのスウェーデンドアであれば、木製でかつ断熱性能が高く、採光窓が大きい商品もたくさんありますので、ぜひ検討することを推奨いたします。
ライフスタイルに合わせた選び方
玄関ドアは、家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
例えば、小さな子供がいる家庭では、開閉しやすい引き戸タイプのドアを選ぶのもおすすめです。
また、高齢者がいる家庭では、段差のないバリアフリー設計のドアが安心です。
車椅子を利用する場合は、十分な開口幅を確保する必要があります。
失敗しないための注意点
玄関ドアを選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。
1: 設置スペースの確認
玄関ドアのサイズや開閉方向は、設置スペースに合わせて適切なものを選びましょう。
開口幅が狭いと大きなモノの出し入れが難しくなりますし、開閉方向は生活動線の動きやすさに関係してきます。
2: 採光の確保
玄関は暗くなりがちなので、採光を考慮したデザインを選びましょう。
ガラス窓付きのドアにも色んなデザインがあるので、ぜひ検討してみてください。
3: メンテナンスのしやすさ
玄関ドアは日々使用されるところで、雨風や紫外線にさらされるため、耐久性が高くメンテナンスしやすい素材を選ぶという選択肢もあるかと思います。
まとめ
玄関ドアは家の顔であり、住まいの快適性や安全性を左右する重要な要素です。
素材、デザイン、機能性など、様々な観点から比較検討し、自分たちのライフスタイルや好みに合った理想の玄関ドアを選びましょう。
最新のトレンドも参考にしながら、玄関ドア選びを楽しんでください!
この記事が、皆様の玄関ドア選びの参考になれば幸いです。