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2024.12.10

コラム

玄関新築注文住宅

玄関土間の素材選びは慎重に! 種類別のメリット・デメリット、選び方について紹介

玄関土間は、家族や来客を迎える大切な場所です。
そのため、玄関土間の素材選びは慎重に行うべきです。
今回の記事では土間仕上げ素材にどんなものがあるのか、素材の特徴だけでなくデザイン案なども含めてご紹介させていただきます。

種類別のメリット・デメリット

玄関土間を構成する様々な素材には、それぞれに特徴、メリット・デメリットがあります。
ここでは、代表的な素材であるタイル、コンクリート、モルタル、モールテックス、フロアタイル、天然石について詳しく解説していきます。
それぞれの特性と、選び方のポイントを具体的に示すことで、理想の玄関土間を実現するためのヒントとなるでしょう。

1: タイル

タイルは、玄関土間によく使用される素材の一つです。
色や柄、形、サイズなど、バリエーションが豊富で、和テイスト、洋テイスト問わず、どんな住宅にも馴染みやすい点が魅力です。
また、耐久性が高く、汚れも落としやすいことから、長く清潔に保ちたい方におすすめです。

しかし、タイルは素材によっては滑りやすく、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では注意が必要です。
特に、玄関ポーチと玄関土間に段差がある場合、転倒のリスクが高まるので、できるだけ段差をなくすバリアフリーな造りにするなど、工夫が必要になるでしょう。
タイルの種類によっては価格が大きく異なるため、ご予算に合わせつつ自分好みのデザインを選んでみてくださいね。

2: コンクリート

コンクリートは、セメント、砂、砂利に水を加えて混ぜた素材です。
無機質な色合いや質感が特徴で、スタイリッシュな空間を演出したい方におすすめです。
また、強度が高く耐久性に優れているため、土間部分の強度を確保したい場合にも適しています。

しかし、コンクリートは素材そのものに色味が少ないため、デザイン性を出すためには、塗装や仕上げをするなど工夫が必要です。

3: モルタル

モルタルは、セメントと砂、水を混ぜ合わせた素材です。
コンクリートと比べて、より柔軟性があり、曲面にも対応できます。
そのため、個性的なデザインの玄関土間を作りたい方におすすめです。

しかし、モルタルはコンクリートよりも強度が劣るため、クラックなどが発生してしまうこともあり、耐久性には注意が必要です。
また、モルタルは吸水性が高く、汚れが付きやすいというデメリットもあります。

4: モールテックス

モールテックスは、セメント系素材に特殊な樹脂を配合した仕上げ材です。
コンクリートやモルタルと比べて、より滑らかで美しい仕上がりになります。
また、撥水性や耐汚染性、耐久性にも優れており、メンテナンスがしやすい点も魅力です。

しかし、モールテックスは他の素材と比べて高価なため、予算を抑えたい場合は他の素材を検討する必要があるかもしれません。

5: フロアタイル

フロアタイルは、薄いタイル状の床材です。
タイルと比べて軽量で、施工がしやすいことから、DIYで玄関土間をリフォームしたい方におすすめです。
また、種類が豊富で、木目調や石目調など、様々なデザインがあります。

しかし、フロアタイルは耐久性が低く、傷つきやすい点は注意が必要です。
また、水がタイルの継ぎ目に溜まったままだとカビや雑菌が繁殖しやすくなるなどのデメリットがあるため、玄関ポーチと土間部分の段差がある場合は、水濡れに注意が必要です。
商品によっては水に強いフロアタイルなどもあるので、そちらを検討してみるのも良いかもしれませんね。

6: 天然石

天然石は、高級感があり、独特の風合いを持つ素材です。
玄関土間に天然石を敷くことで、高級感と重厚感を演出することができます。

しかし、天然石は高価で重量が重い点がデメリットです。
また、天然石は素材によっては滑りやすく、メンテナンスも必要となるため、注意が必要です。

機能性とデザインの両立

玄関土間の素材選びでは、デザイン性だけでなく、機能性も考慮することが大切です。
掃除のしやすさ、滑りにくさ、空間全体のバランス、玄関扉との調和、インテリアとのコーディネートなど、様々な要素を考慮する必要があります。

1: 掃除のしやすさ

玄関土間は、土足で歩く場所なので、汚れやすいものです。
そのため、掃除がしやすい素材を選ぶことが重要です。
表面が滑らかな素材は汚れが落としやすいでしょう。
一方、表面に凹凸がある素材は汚れが溜まりやすく掃除がしづらいこともあるかおしれません。
掃除のしやすさを重視する場合は、タイルやコンクリートを選ぶのがおすすめです。

2: 滑りにくさ

玄関土間は、雨の日や雪の日などに濡れてしまい、滑りやすい状態になることもあります。
特に、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、玄関に滑りやすい素材を使用するのは危険です。
滑りにくさを重視する場合は、継ぎ目で凹凸ができるタイルや、滑り止め加工が施された素材を選ぶのがおすすめです。

3: 空間全体のバランス

玄関土間の素材は、玄関扉やインテリアとのバランスも考慮する必要があります。
例えば、玄関の収納家具が木製であれば、土間部分にも木目調のフロアタイルや天然石を敷くことで、統一感のある空間を演出できます。
逆に、かっこいいデザインで統一するのであれば、コンクリートやタイルなど、モダンな雰囲気が出る素材を選ぶことで、スタイリッシュな空間を演出できます。

4: 玄関扉との調和

玄関土間の素材は、玄関扉との調和も大切です。
玄関扉の色や素材に合わせて、土間部分の素材を選ぶことで、より一体感のある空間を作ることができます。
例えば、玄関扉がダークブラウンの木製ドアであれば、土間部分にダークグレーのタイルを敷くことで、シックな雰囲気が出るでしょう。
逆に、玄関扉がホワイトの金属製ドアであれば、土間部分に白系のタイルを敷くことで、明るく清潔感やかっこよさのある空間になります。

とはいえ、筆者個人としては、木製玄関ドアとコンクリートもしくはモルタルの土間がベストな組み合わせと感じています。
モデルハウスでも採用している組み合わせですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

5: インテリアとのコーディネート

玄関スペースは、土間の素材とインテリアとのコーディネートも重要です。
玄関に置く家具や小物の色・素材に合わせて土間部分の素材を選ぶことで、より調和のとれた玄関スペースを作ることができます。
例えば、玄関に白いソファを置く場合は、土間部分に白系のタイルを敷くことで、空間全体に統一感が生まれます。
逆に、玄関に黒色の棚やテーブルを置く場合は、土間部分にグレー系のタイルを敷くことで、クールでおしゃれな空間を演出できます。

まとめ

玄関土間の素材選びは、デザイン性、機能性、予算など、様々な要素を考慮する必要があります。
この記事では、玄関土間に使用される代表的な素材の特徴、メリット・デメリットを紹介しました。
素材選びの際には、この記事で紹介したポイントを参考に、ご自身のライフスタイルや好みに合った素材を選び、理想の玄関土間を実現してください。

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