当社では現在、全棟気密測定を実施しております。
その気密測定ですが、断熱・気密工事が完了し内装工事に入る前の「中間気密測定」と、内装や設備の取り付けもすべて完了してからの「完成気密測定」の、2つのタイミングがあります。
中間気密測定をした際にC値の数値が目標よりも悪ければ、まだ内装工事に入る前ですから、隠れたすき間を探し出して気密処理をし直し、改善したうえで内装工事に進む、ということが可能です。
そのうえですべての工事が完成した後に、完成時の気密性能が目標をクリアしているかどうか完成気密測定で確かめる、という2段構えがもっとも丁寧なやり方です。
ですが当社の大工さんやほかの協力会社さんたちによる気密処理も熟練し、中間時も完成時もC値0.2~0.3という超高気密になっていることから、近年は完成時の1回のみ実施する、ということが多くなってきています。
1回あたり5万円弱もする気密測定ですから、どうしても建築費が高騰しているということもあり、少しでも施主様の負担が軽くなるよう節約している形になります。
そんな状況ではありますが、今回の朝日町モデルハウスについては費用負担するのは当社自身でありますから、久しぶりに中間気密測定を実施してみました。2月5日のことです。
いつもなら気密測定はリビングの掃き出し窓や勝手口ドアなどで行いますが、今回の朝日町モデルハウスではそれらがないため、玄関ドアにて測定しました。
測定は通常続けて2~3回行います。
2回測定して同じ結果であれば終了、ばらつきがあれば3回やって平均を取ることが多いでしょうか。
C値の測定方法や計算方法などが気になる方は、札幌版次世代住宅基準技術解説書の4章「気密性能測定」を参照ください。
さて今回の結果はというと・・・
画像真ん中にある通り、なんとC=0.1cm2/m2という結果でした!
C値0.1は正直なところ当社も初めて。
どうしても完成時には中間時より測定値が悪くなることが多いので、完成時測定までは気が抜けませんが、それでも嬉しいものです。
完成まで気を抜かず工事を進めていきたいと思います!