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2024.08.29

住宅性能

コンクリート基礎工事鉄筋コンクリート高性能

基礎コンクリートの強度はどうする? CoRoDo.の基準を大公開!

基礎は住宅においてもっともお金をかけるべき場所だと、当社では考えています。

建物の全荷重を支え、地面に伝える役目を果たす基礎。
住宅の長期的な耐久性も、短期的な地震力への抵抗も、基礎によるところが非常に大きいのです。

たとえば建物の一番上にある部材である屋根は、家を建ててからでも比較的簡単に取り替えることができるため、気が楽です。

一方で、建物の一番下にある基礎は、一度家を建ててしまえば取り替えることも非常に困難
だからこそ、家を建てる際には基礎の構造や強度をしっかり吟味し、「一生モノの基礎」を計画する必要があるのです。

基礎コンクリートの強度

「コンクリートの強度」とひと口に言っても、実は大きく分けて4種類もの「強度」があります。

1:設計基準強度(Fc)

構造設計上で規定するコンクリートの圧縮強度です。
当社では構造計算上、低めのFc=21N/mm2で計算していますが、実際に使用するのはより強度の高いコンクリートです。
要は「余力を見ている」ということになります。

2:耐久設計基準強度(Fd)

計画供用期間に応じて設定する強度を言います。
計画供用期間とは、大規模な補修が必要になるほどの劣化状態にまで達しない期間を指します。
平たく言えば、何年もつ基礎にしたいか?ということですね!

 お客様のご予算とご希望次第で変わりますが、当社では通常、
 ・Fd=24N/mm2(計画供用期間およそ65年)
 ・Fd=30N/mm2(計画供用期間およそ100年)
 のどちらかで設定しております。

計画供用期間と耐久設計基準強度Fdとの関係は以下のようになります。

3:品質基準強度(Fq)

1:設計基準強度と2:耐久設計基準強度、2つのコンクリート強度があるとご説明しました。
 「じゃあどっちの強度で基礎コンクリートを打てばいいのさ!?」と思われるかもしれません。

この「設計基準強度Fc」「耐久設計基準強度Fd」の値を比べて、どちらか大きい方の値をコンクリートの目指す強度と設定することになるのです。
この、比べた時により大きい方の値を、「品質基準強度Fq」と呼ぶのです。

 つまり、当社の場合は、
 設計基準強度  Fc=21N/mm2
 耐久設計基準強度Fd=24N/mm2 または 30N/mm2
 ですから、
 品質基準強度  Fq=24N/mm2 または 30N/mm2
 となるわけです。

4:呼び強度(調合管理強度)Fm

「なるほど、じゃあ計画供用期間次第で、24N/mm2か30N/mm2、どちらかの強度のコンクリートを発注して現場で打設するんですね!」と思った方、まだ焦らないでください!
実はそうではありません。

品質基準強度が決まったら、次は実際に打設するコンクリートの「呼び強度」を決める必要があるのです。
「調合管理強度」とも呼ばれるもので、「実際に調合されて現場に持ってくるコンクリートは、打設して28日後にこの強度になりますよ」というものです。

ですが、この「打設して28日後にこの強度になりますよ」というのは、あくまで「コンクリートにとって理想的な、一定の温度環境で28日間経てば」という「理想値」でしかありません。

実際に打設されるコンクリートは当然野ざらしですので、夜は寒くなるし、昼は暑くなります
しかも冬や夏など、さらに過酷な温度環境の時期にコンクリートが打設されることもざらにあります。

そういったことを諸々加味するために、構造体強度補正値Sが定められています。
簡単に言えば、通常時は3N/mm2を、暑い季節・寒い季節は6N/mm2を、品質基準強度にそれぞれ加算して余力をみましょう、ということになっているのです。

この、品質基準強度に構造体強度補正値Sを足した値が、実際に打設するコンクリートの強度=呼び強度となるわけです。

ということで、当社のCoRoDo.の基礎工事で打設するコンクリートの強度がこれで整理できました!

以下の表のようになります。

一般の住宅で30N/mm2以上の呼び強度を使うという工務店さんはそうそういないと思われます。
当社白田工務店のCoRoDo.がどれほど基礎工事を重視しているかがお分かりいただけるのではないでしょうか。

長期優良住宅の基礎コンクリートは何年もつ?

国の「認定長期優良住宅」制度では、認定基準の中に「劣化対策等級3」を満たすことが条件として記載されています。
劣化対策等級3で求められる水準としては、「住宅が限界状態に至るまでの期間が3世代以上となるための必要な対策」が講じられていることとされております。
1世代は25~30年とされておりますので、3世代以上となると90年以上もつ住宅であることを意味します。

一方で、この劣化対策等級3の基準において、基礎コンクリートの耐久設計基準強度Fdの基準は、実は定められていません
90年以上もつ住宅を建てましょうと言いつつ、基礎コンクリートが90年もつことを基準としていないのは、何だか変な気がするのは私だけでしょうか?

今回は基礎工事に使用するコンクリートの強度について、当社のCoRoDo.における基準をご紹介させていただきました!

体感的には、コンクリートの強度にまで気を遣っている工務店さんはまだまだ少ないように感じます。

「何年もつ基礎にするか?」=「何年もつ家にしたいか?」です。

自分たちの孫が住むかどうかは分かりませんが、今後の日本では長持ちする住宅を住み継いでいく考えがますます重要になってくるのは間違いありません。
「自分たちの住む間だけもてばそれで良い」という考えも合理的で良いとは思いますが、「後の世代まで使えるものを残したい」という考えはもっと素敵じゃないでしょうか?

基礎にお金を掛けることは、長持ちする住宅をつくるための第一歩です。
ぜひコンクリート強度にまでこだわって、基礎のことを考えてみてくださいね^^

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弊社では新築工事においては「高基礎」のお家をお勧めしています。
様々なメリットが沢山ある仕様ですので、こちらも要チェック!
どんなメリットがあるかは以下の施工事例や弊社のYoutubeで紹介していますので、ぜひ見てみてくださいね!

▼事例紹介
朝日町のCoRoDo.モデルハウス
美咲町のCoRoDo.

▼YouTube
【注文住宅】お家の基礎ができるまで! 基礎工事中の現場をお見せします!
【注文住宅】お家の基礎ができるまで! 高基礎の完成形をご紹介

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