内の袋の家は基礎の高さが普通ではないため、通常の基礎工事とはまるで違う作業となりました。
まずもって、丁張が高い!
丁張は基礎の天端より高い位置にかける必要があります。
今回は地上から約1.5mを丁張天端として設定。
通常は地上から約500~600mm程度ですから、約3倍にもなる高さです。
そして型枠は通常使用する鋼製型枠ではなく、樹脂塗装のされたコンパネ(パネコート)を使用。
土間と立ち上がりの打ち継ぎ部には鋼製の止水プレートを設置。
シロアリは土間と立ち上がりの打ち継ぎ部からの侵入も多いと言われています。
本来はすき間を完全になくすために土間と立ち上がりの一体打ちをしたいところですが、基礎外周部の根入れ深さも凍上防止のため430mmと深く、一発で打つのはなかなか困難。
次善の策として止水プレートを採用しています。
これで雨水の浸入やシロアリの侵入リスクを大きく軽減できます。
また、給排水のスリーブも通常とは違った形となります。
給排水のスリーブは通常、土間部分から外部に向けて斜めに設置することが多いですが、かぶり厚が取りにくいのが難点となります。
今回は基礎が高いので立ち上がりからスリーブを抜くこととしています。
スリーブホルダーでスリーブを設置し、必要な箇所にはウエブレンという補強筋でスリーブ周囲を補強。
鉄筋に必要なかぶり厚を確保していることを確認します。
基礎屋さんや鉄筋屋さん、設備屋さん、生コン屋さん、様々な協力会社の方々のおかげで、良い基礎に仕上がりました。
引き続きしっかり施工してまいります!