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2025.01.12

現場レポート

断熱性能和合のCoRoDo.新築気密性能気密測定注文住宅高気密高断熱

新築の断熱&気密工事! 大事なポイントをご紹介_和合のCoRoDo.④

今年は雪の多い冬になるかと思いきや、今のところは例年並みといったところでしょうか。
青森などでは災害級の降雪となったようで、山形も他人事ではいられません。

寒い冬が毎年訪れる山形県の家づくりで重要となるのが、
そう! 『断熱性 & 気密性』

今回は、新築工事進行中である和合のCoRoDo.について、断熱工事と気密工事の様子と、どんな施工を行っているのかをご紹介していきます。

断熱工事について

2025年4月から、省エネ基準適合の義務化が始まります。それに伴い、断熱性能についても断熱等級4以上が最低基準となります。

つい数年前までは、「断熱等級4は最高等級」とされていました。
それがたった数年で「断熱等級4は法律の定める最低限度」にあっという間に変わってしまったのです。

断熱等級4ではまったく不十分であることは、もはや常識です。
従来の住宅よりも安価な光熱費で24時間全館空調をおこなっていただくために、弊社では最低でも断熱等級6程度以上の性能にすることを提案させていただいております。

今回の和合のCoRoDo.については、UA値0.22W/㎡・Kの超高断熱のお住まいになります。
4地域であれば断熱等級7に達する性能ですが、和合のCoRoDo.の建築地は3地域の朝日町ですので等級6となります。

この高い断熱性能を得るためにどのような断熱工事をしているのか、ご紹介していきます!

1: 充填断熱

充填断熱とは、壁内部の軸組同士の隙間に断熱材を充填する工法です。断熱材を空隙に詰め込むことで、熱損失を抑える役割を果たします。
ほとんどの工務店・ハウスメーカーが採用している断熱工法ですが、だからこそ、どんな断熱材をどのように充填するか、その精度はどうか、という点で大きな差がつく箇所でもあります。

今回の現場で壁の充填断熱に使用しているのは、パラマウント硝子工業さんの「太陽SUN」というピンク色のグラスウール。
北海道生まれの断熱材で、性能の高さは折り紙付きです!
細かいところも隙間なく充填するのがとても大事! 隙間ができると湿気などが滞留して結露につながってしまう場合もあります。

2: 外張り付加断熱

付加断熱とは、充填断熱に外張り断熱を組み合わせた断熱工法です。「付け加える」から付加断熱というわけです。
3地域、4地域がほとんどの山形県において、断熱等級6以上の高断熱性能な家を作るには付加断熱は必須の工法となります。

外張り断熱は建物の軸組の外側に断熱材を取り付ける工法です。充填断熱のみと比べて単純に断熱層の厚みが増えるだけではなく、「熱橋部」(ヒートブリッジ)と呼ばれ断熱材よりも熱伝導率の高い軸組部分を外から覆いかぶせることで、弱点をカバーする効果もあります。

断熱材はネオマフォームというフェノールフォーム断熱材を使用。
フェノールと聞いてもピンとこないかもしれませんが、皆さんが料理で良く使うフライパンの取っ手は大抵、フェノール樹脂でできていますよ!
フライパンを熱い火にかけていても、取っ手まではそれほど熱くなりませんよね? それほど断熱性の高い素材ということです。
フェノール樹脂は「高断熱性能」「対燃焼性能」「環境性能」「耐久性」を有し、優秀な断熱材です!

価格はグラスウールよりもかなり高価ですが、当社では外張りの断熱材にはグラスウールではなく、フェノールフォーム断熱材を使用することを推奨しています。
外張り断熱の施工中は常に天気が良いとは限らず、雨降りの中で作業せざるを得ないこともよくあります
そんな時に断熱材がグラスウールだと、雨でぐしょぐしょになってしまってうまくあまりよろしくないこともあるのです。
多少雨に濡れても問題のない、ボード状の断熱材を使用したいということもあり、弊社ではネオマフォームを使用しているのです。

3: 透湿防水シート

ついでではありますが、外壁の防水のこともご紹介しましょう。断熱工事ではありませんが重要な箇所です。

上述の外張り付加断熱材を覆うように張っていくのが、家を守る盾とも言える透湿防水シート。
透湿防水シートは外壁部分の二次防水を担うもので、ここに隙間があったり破れなどがあると、水や湿気が浸入して家の構造部材にダメージを負わせてしまうことがあります。薄いシートたった1枚といえど、まったく馬鹿にできない大きな役目を担っているのです。

防水シートは、当社ではタイベックシルバーを使用しています。耐久性や防水性に大変優れた防水シートで、他にもいろんな性能を持ち合わせる優れものです。
より安価なタイベックハウスラップという商品を使用する工務店さんが多いかと思いますが、当社では外壁からの雨漏りにより強く長く抵抗していくため、タイベックシルバーの使用を標準としています。

シルバーは、透湿防水シートのJIS規格で新設された「50年相当の耐久性区分」にも適合する長寿命防水紙です。

たしかにハウスラップと比べれば高価でお客様の経済的負担にもなりますが、少しでも雨漏りのリスクを長く防ぐためには良い選択だと信じております。

なお、タイベックシルバーは遮熱効果というものも謳ってはいますが、そちらはそれほど期待しておりません

(タイベックのより詳しい性能を知りたい方はこちらをご参照ください。 https://www.tyvek.co.jp/construction/product/silver/

気密工事も大事!

いくら断熱性の高い断熱材を使用していても、隙間だらけの家では暖かさをキープすることはできません
断熱性能の高さは、高い気密性をもって初めて担保されるのです。

弊社では高い気密性を得るために、ダンタイトという防湿気密シートを使用して軸組の内側に張っています。
この防湿気密シート張りですが、大きく以下のような役割を持っています。

1: 室内の熱を外へ逃がさず、外の冷気を室内に入り込ませない

気密工事を行うことで、外部からの空気の侵入(すきま風)や内部からの空気の漏れを防ぎます
隙間を減らすことで、冷暖房の効率が向上し、エネルギーの無駄を削減できます。これにより、光熱費の節約にもつながり、長期的には経済的なメリットを享受できます。

2: 計画的な換気の実現

意外かもしれません。室内の空気を新鮮な状態で維持するためには、隙間は少ない方が良いのです!
家の空気の換気は、あらかじめ計画された換気経路と機器によって給排気されます。
隙間が多い家だと、計画以外の箇所からの空気の流入によって換気経路が崩されてしまい、予定外の場所に汚れた空気が滞留してしまうのです。
隙間のない家で計画通りの換気をおこなうことで、空気も新鮮に維持できるのです。
これは建築士の定期講習テキストにもしっかり明記された、気密性の重要さを示す大きなポイントです。

3: 壁内結露の防止

家の中では多量の湿気が発生しています。
室内で発生した湿気が壁体内の断熱層に入り込んでしまうと、外の冷気に冷やされて結露し水(液体)になり、断熱層内で水分となって滞留していまいます。するとカビや腐朽が発生し、家の寿命を著しく蝕むとともに、そこに住む方々の健康まで害することになってしまいます。
防湿気密シートを室内側にしっかり張ることで、壁体内への湿気の浸入を防ぎ、家と住人の健康を守ります。

人も家も快適に長く過ごしていくためには「断熱と気密」両方が大事になってくると言うことですね。

中間気密測定の結果は…
気密工事が終わった後、中間気密測定を行いました。
結果は、C値=0.3㎠/㎡

山形県が独自に定める「やまがた省エネ健康住宅」の認定基準としては、C値1.0以下を条件としています。
C値の数値イメージとしては、1.0以下であれば通常の高気密住宅、 0.5以下であればハイレベルな高気密住宅といえます。

断熱気密先進地域・北海道の札幌市でも、「札幌版次世代住宅基準」という断熱・気密の基準を定めた制度があり、そちらでは現在は新築の場合、C値0.5以下という非常に厳しい数値を達成した場合のみ、認定されることになっているようです。

今回の和合のCoRoDo.のC値0.3㎠/㎡は超高気密と呼んで差支えのない結果でしょう。

今回は新築工事中の和合のCoRoDo.について、断熱工事と気密工事の概要をご紹介しました。
山形県内でもトップクラスの断熱性・気密性を提供できる工務店の1つであると自負しています。
これから新築を建てる方や、断熱リノベーションなどを検討している方の参考になればと思います。

白田工務店は、長年にわたり山形県の気候に合わせた高性能な家を作り続けてきました。
家の暑さや寒さにお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談やご質問をお寄せください。

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