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2024.03.07

コラム

木材構造材無垢材

住宅用木材でよく使われる木材。針葉樹と広葉樹

木材には大きく分けて、針葉樹と広葉樹の2つがあります。
針葉樹には代表的な樹種としてヒノキ、スギ、マツなどがあります。
広葉樹と比べると上に真っ直ぐ伸びていく傾向にあるため、軽量で加工しやすく、長材がとりやすいので構造材によく使われます。

広葉樹には代表的な樹種としてケヤキ、カシ、ナラ、サクラなどがあります。
針葉樹と違い、広葉樹は広がるように成長し、また複雑な組織構造を持っており硬いものが多く、頑丈さが必要な造作材や建具・家具材に使われます。

以下ではもう少し各種木材の特徴や、どのようなところに使われるかを掘り下げてみます!

木造軸組構法に使用するのはほとんど針葉樹!

針葉樹は主に構造材に使われ、加工もしやすい木材です。
特に杉や桧などは古来から日本建築にも使用されてきた素材で、日本の気候風土に適したものと言えるでしょう。

・杉(スギ)…成長が非常に早く、木目がまっすぐ通っていて、柔らかく加工しやすいのが特徴です。用途も幅広く、柱・梁などの構造材として使うほか、天井・壁・床などの内装材として、また、障子や襖などの建具材としても使われます。日本で最も多く植林されている木なので、国産材のなかでは、最も安く手に入る材料です。吉野や秋田などのスギが有名です。

・檜(ヒノキ)…乾燥性が良くて狂いが少ない木材です。材質は柔らかく軽いですが、強度と耐朽性が高い優良材です。柱や土台に使われます。光沢のある木肌や独特の香りが人気の木材です。紀州や尾鷲、木曽などが有名な産地となります。

・檜葉(ヒバ)…腐りにくく、耐水性の高い木材です。独特の強い香りは、ヒノチオールという精油成分によるものです。この成分のお陰で、腐朽菌に強く、白蟻などの害虫も寄せつけません。優れた耐水性と耐朽性で、土台や木製の浴槽などにも使われます。青森や能登などが有名な産地です。

青森ヒバ、秋田スギ、木曽ヒノキの天然林は、日本の森林の中でも特に優れた美観を有するとして「日本三大美林」と呼ばれています。

原木市場の様子2
杉林

仕上げで頑丈にしたいところは広葉樹

重くて硬く、造作材のほか家具や建具にも使われます。

・栗(クリ)…主に日本・中国・アメリカを産地としており、独特の温かみのある色合いが特徴的です。適切に保護・メンテナンスされていれば、数十年から100年以上もの耐久性が期待できるほか、経年変化によって色の深みが増すという特徴もあります。シロアリや木材腐朽菌に有効なタンニンを含んでいるため腐りにくく、特に芯材は耐水性にも優れていることから、湿気の多い浴室などの水廻りに用いられることもあります。

・欅(ケヤキ)…美しい木目をもつ、広葉樹の王様。かたくて強度があり、耐水性や耐朽性に富み、構造材にも利用されてきましたが、近年は量が少なく高価なため、あまり構造材としては使われず、玄関の式台や框(かまち)、床の間板など、住宅の大切なところに用いられ家全体を引き締めるために使用されています。

・山桜…心材は赤みを帯びた黄褐色で、辺材は薄黄色と色に大きな差があり、狂いが少なく加工性がよいことから腰板などにも利用できます。防虫・防水性も高く、磨くことで光沢も出ます。建材としては、赤身を帯びた材が高級材として珍重され、屋敷や邸宅といわれるような建築に使用されてきた歴史があります。

・タモ…湿地に育つ樹種です。沢沿いで水はけのよい湿潤地を好み、湖畔などではごく普通に見ることができます。主に北海道で育ちますが、広葉樹の中でも樹高が高く30m以上にもなり、直径も1mほどに生長します。生育の良さから、植林も多くされています。心材は淡い黄褐色がかった銀鼠色、辺材は明るく白っぽい黄土色で、心材と辺材の境界は明瞭です。

木材には面白い樹種も!!

外国産の木材で面白いものがあるのでちょっとご紹介!

「ウリン」って知ってますか?
木材として加工された「ウリン」は、叩くと「カンッカンッ」という音がし、まるで木材ではないようです。

別名「アイアンウッド(鉄の木=腐らない木)」と呼ばれ、非常に堅く重い木材です。マレーシアやインドネシアなどの東南アジア原産のクスノキ科の木で、防虫性・耐水性に優れています。
そのため、一般住宅のウッドデッキなどの他、多くの桟橋や海岸線のウォークデッキ、人気テーマパークなどでも採用されています。
日本には無い、個性の強い木材ですね。

ウリンの端材
ウリンの端材

木材は種類や産地、育ち方で千差万別の良さがあります。
また、物によって適材適所の素材もあり、それらを上手く使っていくのが日本における木造建築の特徴の一つでもあるでしょう。

昨今は、輸入品の値上げや、林業従事者不足などによる木材の高騰が見られますが、やはり「木の家」は長く健康に過ごすには良い環境といえます。
新築やリフォームの際には、木材を生かした家づくりを検討してみてはいかがでしょうか?

参照:
https://www5a.biglobe.ne.jp/~koguma/new_page_6.htm
https://teoriawood.com/blog/014

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