住宅ローン本審査は、何千万円もの融資を受けるための最終関門!
問題なく審査が通るのかと、不安に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は住宅ローン本審査に必要な書類から、審査項目の詳細、そしてもしも本審査に通らなかった場合の対処法まで、分かりやすく解説します。
スムーズな審査通過を目指し、しっかりと準備を進めましょう!
ただし、ここでご紹介するのはあくまで一例です。
すでに本審査の準備に入っている方は、金融機関や工務店・ハウスメーカーの担当者がすでについている状態でしょう。
まずはそちらの方々からの指示や助言を優先し、ぬかりなく準備を進めていきましょう!
住宅ローン本審査に必要な書類と確認事項
本人確認書類の準備と注意点
これは当たり前のことでもありますが、本審査ではまず本人であることを証明するための書類が必要です。
運転免許証、健康保険証、パスポートなど、有効期限内のものを用意しましょう。
今だとマイナンバーカードなども使用できることでしょう。
それに加えて、住民票の写し(住民票謄本)が必要な場合もあります。
住民票の写しなんかは、取得後3ヶ月以内とか1ヶ月以内とか、有効期限が金融機関によって指定される場合があるため、事前に確認が必要です。
また、書類のコピーではなく原本を提出するよう求められる場合も多いので注意しましょう。
余談ですが、ここで豆知識。 「『住民票の写し』を提出してください」と言われたら、役所から取得した書類を自分でコピーして渡すのはNGですよ!
「?」マークが浮かぶ方もいらっしゃるかもしれません。
住民票については、市区町村役場に保管されている帳簿(紙もしくはデータ)が『原本』であり、住民の方が役場で申請して交付される証明書類は『写し』に当たります。
『住民票の写し』と言われてどちらを指すのか不安な時は、『コピー』で良いのか、それとも『写しの原本』(変な言葉ですが)が必要なのか、ちゃんと確認することを推奨します!
収入証明書類の確認と準備
収入証明書類は、返済能力を判断するために重要な書類です。
会社員であれば源泉徴収票、個人事業主であれば確定申告書や納税証明書などが一般的です。
直近の分だけでなく、過去数年間分の書類が必要となるケースもあります。
何年分の書類が必要なのかしっかり金融機関の指示に従い、正確な書類を準備しましょう。
当然ながら、事前の申告内容と書類に食い違いがないよう、細心の注意を払ってください。
物件に関する書類の準備と注意点
物件に関する書類は、担保となる物件の価値を評価するために必要です。
土地の売買契約書・重要事項説明書、建築する建物の図面など、物件に関するあらゆる情報を網羅した書類を準備しましょう。
金融機関によって必要な書類が異なるため、事前に必要となる書類の内容を確認することが重要です。
本審査の段階だと、建築確認申請書や確認済証の提出を求める金融機関も多いと思われます。
住宅ローン本審査のタイミングと確認申請のタイミングは非常に近い日程になることが多く、早く提出してほしいと金融機関に催促されると、建築実務者としては胃が痛くなることもあります・・・
大変ではありますが、書類の不備は審査の遅延につながりますので、スケジュールにも気をつけましょう。
その他必要な書類と確認事項
上記以外にも、金融機関によっては、他のローンや借入金の明細書、資産明細など、様々な書類の提出を求められることがあります。
事前に金融機関のホームページで必要な書類を詳細に確認するか、直接問い合わせて確認しましょう。
不明な点は、必ず金融機関に問い合わせて解決してから本審査に臨みましょう。
提出書類における注意点とよくあるミス
書類の提出にあたっては、記入漏れや誤字脱字がないか、また、有効期限内の書類であるかなどを十分に確認しましょう。
提出書類に不備があると、審査に時間がかかったり、最悪の場合、審査に落ちる可能性があります。
住宅ローンの本審査内容とは
返済能力の審査項目
本審査では、あなたの返済能力が厳しく審査されます。
年収、勤続年数、雇用形態、他の借入金の有無などがチェックされ、返済負担率(返済比率)が算出されます。
返済負担率が高すぎると、返済能力に不安があると判断され、審査に通らない可能性があります。
他のローンやクレジットカードの利用状況も確認されるため、注意が必要です。
信用情報の確認項目
信用情報機関(CIC、JICCなど)に登録されているあなたの信用情報も審査対象となります。
過去のクレジットカードの利用状況・ローンの返済状況などが確認され、滞納や債務整理の履歴があると審査に不利に働く可能性が高いです。
CICなどに登録されている自分の信用情報は、自分自身で照会することも可能です。
過去のクレヒス(クレジットヒストリー)に不安がある場合は、本審査よりも前の段階で、自分の信用情報に問題がないか事前に確認しておきましょう。
ここからは、信用情報に不安がある方へのアドバイス。
もしもCICへの照会の結果、審査が不利になりそうな何らかの情報記載が発覚した場合は、個人的には、事前に金融機関に正直に話しておくことをお勧めします。
金融機関が審査にかける際には、何種類かある保証会社から選んで審査を通すことが多いようです。
その中には、審査が厳しいけど保証料が安い保証会社もあれば、保証料が高いけど審査が易しい保証会社まで、いくつかあります。
申込者の信用情報が事前に分かれば、最初からそれに応じた保証会社に審査をかけるという、金融機関側での事前のスクリーニングが可能になります。
逆に言うと、事前に信用情報の不安を知らされずに審査にかけて、審査結果の際に何らかの金融事故が発覚した場合、金融機関の担当者からの信頼も危険にさらされてしまう可能性があるのです。
そうなってしまうと、住宅ローンの審査を通すためのその後の協力を期待できなくなってしまう場合もあるのです。
「不安があれば事前に相談」。
それがアドバイスです。
担保物件の評価項目
担保となる物件の価値も重要な審査項目です。
物件の所在地や建てる建物の概要などが評価され、担保価値が低いと判断された場合、融資額が減額されたり、審査に落ちる可能性があります。
物件の査定は、金融機関が独自に行うため、事前に物件の価値を把握しておくことは重要です。
健康状態の確認項目
多くの金融機関では、団体信用生命保険への加入が必須となっています。
そのため健康状態も審査対象となります。
持病や既往症がある場合は、事前に金融機関に相談し、審査への影響を把握しておきましょう。
健康状態によっては、保険加入が認められず、審査に落ちる可能性があります。
その他審査項目と注意点
上記以外にも、年齢、家族構成、物件の権利関係など、様々な項目が審査対象となります。
金融機関によっては、将来の退職金の見込み額や両親の資産状況まで申告させることもあります。
金融機関によって審査基準は異なるため、事前に確認することをおすすめします。
また、審査に影響を与える可能性のある事項(転職、新たな借入など)が発生した場合は、速やかに金融機関に報告することが重要です。
まとめ
住宅ローン本審査では、返済能力、信用情報、担保物件の価値、健康状態など、多角的な視点から審査が行われます。
審査に通過するためには、事前に必要な書類を準備し、提出書類に不備がないかを確認することが重要です。
また、信用情報に不安がある場合は事前に自分で確認し、傷があるようであれば事前に正直に相談しましょう。
万が一審査に落ちた場合でも、諦めずに原因を分析し、改善策を講じることで、再度審査に臨むことができます。
場合によってはより審査の易しい金融機関に変更するという手もあります。
本記事で紹介した情報を参考に、住宅ローン本審査に臨んでください。
もし、新築住宅の計画を進める中で、住宅ローンに関して不安な点があれば、私たち白田工務店にご相談ください。
家づくりに関するアドバイスはもちろん、住宅ローンに関するサポートも行っています。