マイホームの建築を計画する際、土地選びは重要なポイント。
一番最初に決めるところで、高額な買い物でもあります。
土地購入の費用を出来るだけ抑えたいと考えている方。
不整形地、例えば、三角形の土地などは比較的安価に取得することでき、個性的な家づくりができます。
一方で、設計の難しさやデッドスペースの多さなど、特有の課題も存在します。
今回は、三角形の土地のメリット・デメリットを整理し、最適な間取りプランやデッドスペースを解消する設計のコツ、家相対策まで、三角形の土地での家づくりを成功させるための情報を提供します。
土地選びで悩んでいる方、三角形の土地などの不整形地の可能性に興味がある方、ぜひ参考にしてみてください。
三角形の土地のメリット・デメリット
価格の安さ
三角形の土地などの不整形地は、きちんと整った四角形などの整形地と比べて価格が安い傾向にあります。
これは、設計の難しさから敬遠されることが多く、不人気な土地の形状であるためです。
予算を抑えたい方にとっては大きなメリットと言えますが、土地の使い方や設計で工夫が必要になるでしょう。
税金の安さ
固定資産税や相続税、都市計画税などは、土地の評価額に基づいて算出されます。
三角形の土地は不整形地で利用が難しく、一般的に市場価値が低く評価されるため、これらの税金も安くなる傾向にあります。
個性的な家づくり
三角形の土地は、他の土地にはない個性的な形状をしています。
この特徴をうまく活かすことができれば、ユニークで目を引くデザインの家を建てることができます。
デッドスペースの多さ
三角形の土地に四角い家を建てると、どうしても土地にデッドスペースが生じてしまいます。
このデッドスペースをいかに有効活用するかが、家の配置や間取りを考える上での重要なポイントとなります。
設計の制限
三角形の土地は設計上の制約が多く、自由度が低いというデメリットがあります。
建築基準法や敷地の形状によって、建物の配置や形状が制限される場合があるため、注意が必要です。
家相
家相では、三角形の土地はあまり良い土地とはされていません。
しかし、適切な対策を講じることで、家相の悪影響を軽減することができます。
こちらは後述します。
三角形の土地を活かしたプランと設計のコツ
三角形の土地に適した間取りプラン
三角形の土地に適した間取りプランを考える際には、デッドスペースを最小限にすること、採光と通風を確保すること、生活動線をスムーズにすることなどを考慮する必要があります。
1: 中庭のあるプラン
土地の広さにもよりますが、たとえば三角形の土地の中央に中庭を配置することで、デッドスペースをなくし、すべての部屋に光と風を届けることができます。
中庭からの採光を確保すれば、家の外周面の窓を最低限にすれば、プライバシーも確保しやすくなります。
2: スキップフロアのあるプラン
スキップフロアを採用することで、高低差を利用して空間を立体的に活用し、限られた土地面積を有効に使うことができます。
3: 三角形を活かしたプラン
あえて三角形の形状を活かした、ユニークな間取りプランも考えられます。
リビングを三角形や台形にすることで、立体的での面白みのある空間を演出することも可能です。
ただし、鋭角の入隅部分が出てきた場合、大抵の家具はぴったり置くことができませんので、間取りの検討はしっかり重ねることが必要です。
デッドスペースをなくす設計のコツ
デッドスペースをなくすためには、収納スペースとして活用したり、趣味のスペースにしたり、坪庭を設けたりするなどの工夫が有効です。
土地の形状に合わせて最適な活用方法を見つけましょう。
三角形の土地への建築の注意点
三角形の土地などの不整形地に建物を建てる際には、地盤の強度や周辺環境、法規制などをしっかりと確認する必要があります。
専門家と相談しながら進めることが大切です。
建築費用を抑えるには?
家の形が複雑になる場合、設計や施工が複雑になり、手間がかかるため、通常より施工費が高くなる場合があります。
建築費用を抑えるためには、シンプルな設計にしたり、建材を工夫するなど、様々な方法がありますが、各ハウスメーカーや工務店によって工夫の仕方は異なるので、気になる場合は直接相談することをおすすめします。
家相対策
家相的に不利とされる三角形の土地ですが、建物自体は長方形・直方体の家にする、鬼門に水回りを配置しない、部屋を四角く使う、三角に空いたスペースに植栽を配置するなど、対策を講じることで家相や風水面の悪影響を軽減できるでしょう。
まとめ
三角形の土地は、土地価格の安さや個性的な家づくりができる魅力的な選択肢です。
しかし、設計の難しさやデッドスペースの多さなど、特有の課題も多く存在します。
紹介した間取りプランや設計のコツ、家相対策などを参考に、三角形の土地での家づくりをより良いものにしてもらえればと思います。
専門家との相談も忘れずに行い、土地選びから設計、建築まで、しっかりと計画を立てて進めることが大切です。
後悔のない家づくりを目指しましょう!