リビングに掘りごたつを設置するかどうか迷っていませんか?
前提として、当社の推奨する高気密・高断熱住宅でエアコンによる全館空調で冬の暖かさをキープできる家づくりでは、こたつのような暖房器具は不要ではあります。
ですが、こたつという日本古来の「団らん装置」に大きな魅力があることもまた確かです。
冬の暖かさや家族団らんの促進といった魅力はありますが、一方で掃除のしにくさやレイアウト変更の難しさなど、掘りごたつならではのデメリットも存在します。
今回はリビングの掘りごたつのデメリットを具体的に解説し、それに対する対策や工夫をご紹介します。
設置を検討されている方の不安を解消し、より良い選択の助けとなる情報を提供します。
リビングに掘りごたつを設置するデメリットと対策
掃除のしにくさへの対策
掘りごたつの大きなデメリットの1つに掃除のしにくさが挙げられます。
それなりの深さがあるため通常の掃除機では届きにくく、身体を乗り出して手作業で掃除が必要となる場合が多いです。
特に、こたつ布団の下や掘りごたつの隅はホコリや食べこぼしが溜まりやすく、放っておけばカビの発生にもつながりかねません。
対策としては、コードレスやハンディタイプの掃除機を活用したり、掃除機のノズルを細いものに変えるなど、場所に合わせた掃除方法で、隅々まで効率的に掃除できます。
さらに、定期的な掃除を習慣化し、こまめな清掃を行うことで、汚れやカビの蓄積を防ぐことができますし、掃除にかかる負担を軽減できるでしょう。
レイアウト変更の難しさ
掘りごたつは、設置場所の変更が容易ではありません。
床を掘り込むタイプの場合、設置後に移動させるには大掛かりな工事が必要になります。
そのため、リビングのレイアウトを変更したい場合、掘りごたつの位置が制約となる可能性があります。
レイアウト変更の難しさを軽減するためには、設置場所を慎重に検討することが大切です。
家族の生活動線や家具の配置などを考慮し、最も適切な場所を選びましょう。
もしくは、ユニット式の掘りごたつを採用すれば、ある程度レイアウト変更の柔軟性を持たせることができます。
ユニット式であれば、使用しない時期は収納することが可能なものもあります。
安全性に関する懸念と対策
小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、掘りごたつの段差が転倒事故のリスクにつながる可能性があります。
また、こたつのヒーターユニットに直接触れてしまうと火傷をする危険性も伴います。
安全対策として、掘りごたつの周囲に転倒防止用の柵やマットを設置することをおすすめします。
また、小さなお子さんには、掘りごたつに近づかないよう注意を促すことが大切です。
こたつを使用する際には、ヒーターユニットに触れないよう、十分な注意が必要です。
ヒーターのカバーやこたつ布団を適切に装着・配置することで安全性を高めることができます。
その他、予想外のデメリット
掘りごたつは、設置場所だけでなく、周囲のインテリアにも影響を与えます。
掘りごたつのサイズやデザインによっては、リビング全体の雰囲気が変わってしまう可能性もあります。
掘りごたつのデメリットを軽減するための工夫
掃除しやすい素材・構造を選ぶ
掃除のしやすさは、日々の生活の快適さに大きく影響します。
素材選びでは、拭き取りやすく、汚れが付きにくい素材を選ぶことが重要です。
また、掘りごたつの構造も考慮し、掃除機が届きやすい形状や、掃除しやすい工夫がされているものを選ぶと良いでしょう。
家具配置の工夫で快適な空間を確保
掘りごたつの設置によって、リビング全体のレイアウトに制約が生じる可能性があります。
しかし、家具の配置を工夫することで、快適な空間を確保することができます。
例えば、掘りごたつをリビングの中心に配置するのではなく、壁際に配置することで、より多くのスペースを確保できます。
また、ソファやテーブルなどの家具のサイズや配置を調整することで、快適な空間を演出することも可能です。
安全対策で安心をプラス
小さなお子さんや高齢の方がいる家庭では、安全対策が特に重要です。
掘りごたつに転落防止用の柵を設置したり、周囲にクッション性の高いマットを敷いたりすることで、安全性を高めることができます。
また、こたつのヒーターユニットには、必ずカバーを装着し、お子さんが触れないように注意しましょう。
ライフスタイルの変化に合わせた対応策
家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、掘りごたつの使い勝手を調整する必要があります。
例えば、子供が成長して掘りごたつを使用しなくなった場合、掘りごたつを別の用途に活用することも検討して導入することをお勧めします。
また、ユニット式の掘りごたつであれば、取り外して収納することも可能です。
まとめ
リビングの掘りごたつは、暖かさや家族団らんといったメリットがある一方で、掃除のしにくさ、レイアウト変更の難しさ、安全性への懸念など、様々なデメリットも存在します。
しかし、適切な対策や工夫をすることで、これらのデメリットを軽減し、快適な生活空間を実現できます。
この記事でご紹介した情報を参考に、ご自身のライフスタイルに合った最適な選択をしてください。
掘りごたつを設置するかどうかは、メリットとデメリットを比較検討し、ご自身の生活スタイルや家族構成、そして予算を考慮して慎重に判断することが重要です。
設置場所の選定、掃除方法、安全対策を十分に計画することで、掘りごたつの魅力を最大限に享受できるでしょう。
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