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2022.03.30

コラム

やまがた健康住宅基準の改定①

断熱性能に熱心な山形県内の工務店さんや施主様方はすでにお気づきかもしれませんが、2022年4月1日から、やまがた健康住宅基準の断熱性能基準値・気密性能基準値が改定されることになりました。

 

やまがた健康住宅基準(タテッカーナ内)

https://www.pref.yamagata.jp/tatekkana/support/kenkou/standard.html

 

改定されたポイントを簡単にまとめると、

 

①断熱性能基準については、レベルⅠ(★★★)のUa値基準値が、HEAT20のG3グレードに合わせて引き上げられた。

 

②気密性能については、これまで基準値2.0㎠/㎡以下、推奨1.0㎠/㎡以下だったものが、1.0㎠/㎡以下の単一基準に改められた。

 

この2点になります。

 

このうち②に関しては、C値2.0以下という基準では、高気密・高断熱住宅としてどう考えても緩すぎるだろうと県が認識された結果だろうと思われます。

 

①に関していえば、そもそもやまがた健康住宅基準が規定された2018年4月1日当時は、「HEAT20の基準はまだG1とG2の2つしかなかった」時代なのだということを思い出す必要があります。(HEAT20 G3基準は2019年6月27日発表)

 

前提としてやまがた健康住宅基準のUa値は、以下の表から分かる通りHEAT20の基準を大いに参考としています。

 

上記画像は2022年3月31日までの旧基準であるため要注意。

 

レベルⅢ(★)はG1と同等、

レベルⅡ(★★)はG2と同等、

レベルⅠ(★★★)は「G2を超える断熱性能」、

として規定されていたわけです。

 

当時はG3がなかったわけですから、

レベルⅠ(★★★)をG2と同等、

レベルⅡ(★★)をG1と同等、

レベルⅢ(★)をZEH基準と同等、

というように設定していたとしても、当時は何らおかしくなかったにも関わらず、です。

 

当時の県の担当の方がどういったお考えだったのかは分かりませんが、4年前の2018年時点ですでに、

「HEAT20のG2基準ではまだ性能が足りない。更なる断熱性能強化が必要だ」

ということを見越していたのかもしれません。

非常に先見の明があると言えるのではないでしょうか。

 

ところで「地方自治体独自の省エネ住宅基準」というと、全国的には鳥取県の「とっとり健康省エネ住宅制度」が有名どころであり、「自治体独自の先進的取組み」の代名詞的存在となっています。

 

「とっとり健康省エネ住宅『NE-ST』制度」

https://www.pref.tottori.lg.jp/ne-st/

 

鳥取県の同制度は、2020年7月1日からの制度開始のようですから、なんとそれより2年も前には山形県ですでに制度開始していたわけです。

我が県の担当部署の方の有能さには頭が下がる思いです。

 

その一方で鳥取県に比べて山形県の方はいまいち全国的な知名度が低いように感じられます。

たぶん理由としては2つ。

 

1つ目、愛称がないこと。

2つ目、ロゴマークがないこと。

 

このあたりは今後山形県でも参考にできるのではないかなぁと考えています。

 

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