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2024.05.17

現場レポート

シロアリ対策リフォーム蟻害

雨漏りは放置しないで! シロアリ被害や腐食につながる場合も・・・

初夏の気候が気持ち良い今日この頃。
皆さんのお家は「シロアリ」、大丈夫そうですか?

4〜5月頃は「羽アリ」が大量発生するのを見かけることがあります。
羽アリと呼ばれるものは様々いますが、怖いのはシロアリの羽アリ

「シロアリなんて雪国・山形県ではそんなにいないのでは?」という誤解がまだまだ多いようです。「この誤解のおかげでシロアリへの対策が疎かになるため、山形県はシロアリ被害の多い地域です」という話は、駆除業者さんからよく言われる話です。
山形県で見つかるシロアリは、その多くが「ヤマトシロアリ」という種類。寒さに強いため、雪国である東北各地でもよくみられます。北海道一部地域でも生息しています。

羽アリはシロアリなどが新天地を求めて巣から飛び立つ時の形態であり、家の中で羽アリを沢山見かけた場合、その住居内ではすでにシロアリの一大コロニーが築き上げられているケースも多いようです。

現在リフォーム中のお客様宅にてシロアリによる被害が見られたため、実例と合わせ蟻害対策についてご紹介していきます。

(参考:https://www.shiroari-ichiban.com/contents/column/haneari_time/)

引用:ピコイHPより

雨漏りや湿気にさらされた木質構造部材に要注意! シロアリは木がお好き。

築30年以上の木造住戸のリフオームをご依頼いただき、間取り変更のため一部解体することに。
解体を始める前から雨漏りと破損が見られる箇所があり、壁を解体していくと柱1本と土台の一部が、見事にシロアリなどによる食害でボロボロ状態になっていました。
他の柱や土台には蟻害の侵食が広がっていなかったので、そこは救いと言えるでしょう。

シロアリがなぜ土台や柱などの木質部材を食べてしてしまうかというと、木の中に多く含まれるセルロースを栄養としいるためです。正確には、シロアリの腸内に住む微生物がセルロースを分解して栄養分に変えてくれるという仕組み。
シロアリはまごうことなき「嫌われ者」ですが、セルロースを分解消化できる貴重な存在でもあります。枯れた木などを分解消化してくれる、自然界にとってありがたい存在でもあるのです。
別にシロアリだって、人に嫌がらせするために木材を食べているわけではないのです。自然界における自分の役目をまっとうしようとしているだけなのです・・・

それでも、家を作る際のシロアリ対策が不充分であれば、そこからシロアリの被害が始まることになってしまいます。

特に今回のような雨漏りや湿気で柔らかくなっている箇所には注意が必要
シロアリだって柔らかいものが食べやすくて好きですから、奥へ奥へとどんどん食い荒らしてしまいます。そして、その道すがらに巣を作り、木材の中をスカスカにしてしまいます。

他にも、木材が濡れている時はシロアリだけでなく「木材腐朽菌」にも要注意!!
「木材腐朽菌」はカビの一種で、木材を腐朽(腐食による劣化)させる腐生菌のうち、特に、木材に含まれる難分解性のリグニン、セルロース、ヘミセルロースを分解する能力を持ちます。この菌は高温多湿の環境を好み、浴室や台所、床下などには対策が必要です。

新築時には通常、防腐防蟻剤などの薬剤が塗布されます
塗布する箇所は、家の外周部における地面から高さ1mの範囲内の土台や柱などの木質構造部材
「防蟻剤を塗ったから大丈夫」と思われがちですが、その効力は一般的に5年〜10年と言われています。塗った後には外壁が張られるため、5年~10年が経過して効き目が切れたら、その後はほぼ「ノーガード戦法」
専門業者にお願いして、床下に潜って土台の1面に薬剤を塗り直すことは可能ですが、それが精いっぱい。
あとは「シロアリが出たら対処しましょう」というくらいのものです。

「定期的なメンテナンスや点検が重要」とは言うものの、家が建った後では「シロアリ対策としてできることはほとんどない」という見方もできるのです。
雨漏りを放置しない、基礎の外側に物を散在させない、などが現実的に可能な予防策かもしれません。

蟻害は事前に防ぐのが重要!

今回のシロアリ被害の例では、「雨漏りの放置」から起きたと考えられます。
リフォームのご希望をきっかけにシロアリ被害の発見、修繕も合わせてできましたが、これがこのまま放置されていれば、腐食や蟻害の範囲が広がっていく可能性もありました。

「蟻害」や「腐食」は家の重要な構造部材をボロボロにしてしまいます。
いくら構造計算をしっかりして頑丈に作った家でも、木材の中がスカスカになってしまっては、地震や積雪への抵抗力が期待できなくなってしまいます。
そのようなことにならないためにも、雨漏りや湿気には十分注意していただきたいですね。
怪しそうなところは早い段階でプロに確認してもらうのがベストかと思います。

長く安全に過ごせる家を作るには、建築段階で対策することが有効です。
例えば、以前ブログ投稿させていただいた「寒い山形県でも油断大敵。シロアリ被害の予防は基礎から! 高基礎のメリットとは?」では、蟻害対策に重きを置いた高基礎の仕様についてご紹介しております!

住宅の「基本性能」といえば「耐震性」「断熱性」「気密性」などは一般的な項目ですが、当社白田工務店では「耐久性」にもこだわった家づくりをしているのがお分かりいただけるかと思います。

合わせて確認してみてください。

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