お家の家具はどのようなものを使っていますか?
今はニトリやIKEAなどのお手軽な家具量販店もあり、色んな家具やインテリアが手に入りやすくなっているかと思います。
しかし、量販店はお手軽な反面、物によっては耐久年数が短かったり、壊れたら買い直しが必要など、ちょっとした不便があります。また一部買い直しをしたくなった時、在庫がなかったり廃番になったりしていることもあります。
でも、大工さんや家具やさんがつくるオリジナルの木製家具なら、修理が必要になっても「木があれば直せる」のです!
工場生産の家具にはないメリットの一つですね。
江戸時代に作られた家具が現役で使用されている事例もあり、魂を込めてつくった家具を大事に使えば長持ちするということが分かります!
そんな木製家具について、木材の観点からご紹介していきます。
天然木材には色んな効能があるんです!
木材には種類によって色々と効能があり、その効能に合った使い方がされています!
身の回りでよく見られる家具等を例に、いくつか木材の特徴をご紹介します。
【ヒノキ】
昔から神社仏閣などで使用されるほど耐久性が高い木材です。「桧風呂」などにも使われるようにヒノキは針葉樹にしては水に強い性質があります。また、「ヒノキチオール」という成分に「除菌・抗菌」作用もあり、温泉施設にはもってこいの素材でもあります。
他にもヒノキチオールには防虫効果や防蟻効果などが含まれているため、建材のみならず玄関家具や靴箱にもぴったりの素材と言えます。
【パイン】
主に北米産のマツ科の樹木を加工して作られる木材で、柔らかさが特徴のパイン。価格も比較的安く、DIYの加工素材として人気の高い木材です。油分が多く、年々艶のある色合いに変化していきます。香りもよく、森林浴のような効果も。
衝撃吸収性能が高く、足腰に優しくフローリングなどに用いられるほか、椅子に使用しても良い座り心地なのが特徴です。
ただ、傷が付きやすいので、設置場所や用途には気をつける必要があります。
【桐】
桐ダンスなど、昔から収納箪笥として使われてき桐材は、日本の木材の中で1番軽い木材であり、世界中の木材10万種の中で2番目に軽い木材です。(世界一軽い木材は、バルサ材です。)(参考:https://www.tansu.com/kiri/)
実は桐は以前、ゴマノハグサ科の植物分類下のキリ属にあり、草系の分類とされていました。草ですよ! ”木”と”同”じ と書いて「桐」。現在はちゃんと落葉広葉樹とされています。
なぜ箪笥によく使われているかというと、防腐・防虫性が高く、木材では珍しく弱アルカリ性質を持つからです。衣服の多くが弱酸性で、弱アルカリ性の桐箪笥に収納することで、衣服の酸化を抑える効果があるんだそうです。
ちなみに、桐の花は皇室の紋章や武家の家紋、500円玉硬貨のモチーフとしても使用されています。
【ナラ】
森の王様と呼ばれるナラは高級家具によく使われています。経年変化で落ち着いた褐色に変化していくのが特徴です。
材質は、重厚で硬く、耐久性があって反りにくいです。伸び縮みも少ないので、家具に使用しても狂いが出にくい素材です。
また、ナラ材は道管にチロースと呼ばれる化学成分が塞がっているため耐水性が高く、ウイスキーの熟成樽によく使用されています!
ただ、近年、ナラ材は国内だけでなく海外でも希少な木材となっています。自然災害や大量伐採の影響から数が減少傾向にあるため、現在ナラ材の流通は限定されています。
(参考:https://www.murauchi.net/interior/furniture/oaktimber.html)
木材は「適材適所」に使い分けられている!
樹々には、針葉樹を「Softwood」広葉樹を「Hardwood」と呼ぶように「硬さ」に対して明確な違いがあります。そして先述したように木材にはいろいろな効能があります。
なので、昔から家具職人や大工さんは用途に合わせて木材を選び使用してきました。
「適材適所」という言葉も、現代では適切な人材の配置を行なう際に使用されることも多いですが、この言葉は実は元々、昔の大工さんが建築現場で木の特徴を見定めて、木材の使い分けをしていたのが語源となったのだそう。
例えば、弊社のCoRoDo.モデルハウスでは「キシル」さん(https://www.xyl.jp/)の、主にヒノキ材を使用した木製家具を使わせていただいてます。
柔らかな手触りで暖かみがあり、広葉樹を使用した家具よりも軽いので、椅子などは小さな子供も持てるほどです。
しかし、ヒノキ材の柔らかさは爪を立てれば凹凸ができるほどで、机の天板などには不向きな素材です。ですので、モデルハウスのテーブルなどは、脚は針葉樹で、天板は広葉樹のクルミを使うなど、「適材適所」な木材の使い方をしています。
実は、柔らかい針葉樹は家具には不向きとされています。
ですが、紹介したテーブルのように木材の特徴をうまく組み合わせることで、針葉樹の可能性は大きく広がるのではないでしょうか。
また、全国的にも有名な家具製造会社・天童木工さんでは、これまで培ってきたプレス技術を用意て【Roll Press Wood】という技法を生み出しました。
軟らかい性質から家具には不向きとされるスギやヒノキなどの針葉樹に圧密加工を加えることで、広葉樹同等の強度に高め、同社の基幹技術である成形合板と組み合わせることで、美しいデザイン性を兼ね備えた木製品づくりを実現する技術です。(https://www.tendo-mokko.co.jp/rpw/)
戦後復興の流れで増えた人工林の利用促進活動の一つとして取り組まれた技術とのことですが、手付かずの国産材の利用が進むことは、森林の循環や活性化にとっても大切なことです。
木材を扱う立場からしても、国産材の需要が増えてくれればと思うばかりです。
キシルさんの家具をお得に購入できます!
弊社からキシルさんの家具(https://www.xyl.jp/)を発注いただいた場合、10%オフクーポンをプレゼントさせてもらっています!
高品質な家具をお得に購入しませんか?
実物が見てみたい!という方はぜひCoRoDo.モデルハウスに遊びにきていただければと思います。
使うほど味わい深くなる、世代を跨いで長く使える木製家具。
ぜひご使用を検討してみてはいかがでしょうか?