マイホーム購入を検討していて、平屋と二階建てで迷っている方は多いのではないでしょうか。
どちらも魅力的な間取りですが、将来の資産価値やコスト面を考えると、固定資産税の負担は大きな違いになります。
そこでこの記事では、平屋と二階建ての固定資産税の違いと、平屋の固定資産税を抑えるための対策をご紹介します。
平屋と二階建てでは固定資産税はどっちが高い?
平屋と二階建ての固定資産税は、一概にどちらが高いとは言えません。
土地の広さや建物の構造、設計によって大きく変わってくるのです。
この記事では、平屋と二階建ての固定資産税に関する違いを具体的に解説していきます。
平屋は土地の広さが大きくなりやすく、固定資産税が高くなる傾向があります。
一方、二階建ては平屋よりも土地面積が少なく済むため、土地にかかる固定資産税は低くなる可能性があります。
また、税金以外の視点でも比較すると違いが明確になります。
平屋は建築面積が広がるため建築費が割高になりやすいですが、階段が不要で将来のバリアフリー対応に優れています。
一方二階建ては同じ延べ床面積でも基礎や屋根がコンパクトになるためコストを抑えやすく、都市部など土地が高価な地域では経済的です。
老後の暮らしやすさ、将来のメンテナンス費用まで含めると単純な税額差以上に重要なポイントとなります。

平屋の固定資産税を抑えるための対策
平屋は二階建てよりも固定資産税が高くなる可能性が高いですが、いくつかの対策によって抑えることができます。
新築時の家屋調査査定を低くしてもらうことが重要です。
家屋調査では、構造や設計、建材などの要素に基づいて評価ポイントが算出され、そのポイントによって固定資産税が決定されます。
平屋の固定資産税を低く抑えるためには、以下の2つの対策が効果的です。
1:木造で建てる
全国で「新築建物課税標準価格認定基準表」という固定資産税の評価ポイントをまとめた基準を作成しています。
これは、各都道府県によって異なるのですが、この評価ポイントは鉄筋コンクリート造より鉄骨造の方が、鉄骨造より木造の方が低いのです。
そのため、木造で建てると、より固定資産税を低く抑えられます。
さらに木造住宅は固定資産税の評価が低いだけでなく、建築費用も鉄筋コンクリート造に比べて抑えやすい傾向があります。
税務上の耐用年数の面ではRC造や鉄骨造より短いものの、定期的なメンテナンスを行えば長期間住み続けることも可能です。
将来的に建て替えを検討する場合も、木造は解体費用が比較的安いという利点があります。
2:シンプルな設計にする
シンプルな設計は、デザイン性の高い設計よりも評価ポイントが低くなる傾向があります。
特にこだわりがない部分は、なるべくシンプルなデザインにすることで、固定資産税を抑えるだけでなく、建築コストも削減できます。
また、シンプルな設計はメンテナンス性の高さにもつながります。
凹凸の少ない外観や屋根は雨漏りや劣化リスクを軽減し、長期的な修繕費を抑える効果があります。
デザインを抑えることで短期的に税金を下げられるだけでなく、老後の維持管理が容易になる点も大きなメリットです。
住まいの維持費を考えるとシンプルな設計は大きな武器となります。

まとめ
この記事では、平屋と二階建ての固定資産税の違いについて解説しました。
平屋は土地の広さが大きくなりやすく、固定資産税が高くなる傾向がある一方、二階建ては土地面積が少なく済むため、土地にかかる固定資産税は低くなる可能性があります。
平屋の固定資産税を抑えるためには、木造で建てたり、シンプルな設計にするなど、新築時の家屋調査査定を低くしてもらうことが重要です。
固定資産税は、家づくりのコスト面で大きな影響を与える要素です。
この記事を参考に、平屋と二階建てのどちらが自分にとって最適なのか、しっかりと検討するようにしましょう。