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2024.11.17

コラム

リフォーム換気新築注文住宅

吹き抜けのある家の窓―特徴と注意点!

新築を検討中で、吹き抜けのあるおしゃれな家を建てたいと考えている、デザインにこだわりを持つ方も多いでしょう。
今回は、吹き抜けのある家の特徴・注意点と、開放的な空間を生み出す窓の選び方について、メリット・デメリット、具体的な事例を交えながら解説していきます。

吹き抜けのある家の特徴と注意点

吹き抜けのある家の外観デザインは、窓の選び方によって大きく変わります。
大きな窓を採用すれば開放的な空間を演出できますが、プライバシーの確保や採光計画など、注意すべき点もいくつかあります。

1:大きな窓で開放感を演出する

吹き抜けに大きな窓を採用することで、開放的で明るい空間を実現できます。
窓から見える景色を最大限に楽しめます。
リビングやダイニングに光がたっぷり入り、明るく開放的な空間になります。
吹き抜けを通して、2階部分にも光が届き、空間全体に広がりを感じられます。

2:プライバシーの確保

大きな窓は開放感をもたらしますが、プライバシーの確保も重要です。
近隣の家との距離や周囲の環境を考慮し、窓のサイズや位置を調整しましょう。
目隠しとなる植栽を配置したり、ブラインドやカーテンを取り付けるのも有効です。

3:採光計画

吹き抜けの採光計画は、窓の大きさや位置が重要です。
南向きに大きな窓を設置することで、日差しをたっぷり取り込めます。
山形県は冬の日照時間が全国でも少ない県で、2022年の日照時間ランキングでは47都道府県中、なんと45位。
毎年このあたりの順位をうろうろしており、特に冬の暗さに関しては気が滅入るようです。
そんな中で吹き抜けに面した大窓があれば、家の中の明るさに大きく寄与してくれます。

ただし、山形県は夏の暑さも大変なものです。
温暖化によって今後ますます夏が暑くなっていくことを踏まえると、相応の日射遮蔽策もセットで考えないといけません。
特に当社の提供する高気密高断熱の住宅では、家に入り込んだ熱を外に逃がしにくいため、オーバーヒートのリスクもあります。
吹き抜けに面した南・東・西の大窓は少々注意が必要なことを頭に入れておきましょう。

また、窓ガラスの種類によって光の透過率や遮熱効果などが異なるため、住まいの環境に合わせた選び方が重要です。
当社としては、夏の暑さ対策をより重視し、遮熱型のガラスの使用を推奨しています。

吹き抜け窓で実現する開放的な空間

吹き抜け窓は、採光や通風、眺望など、さまざまなメリットがあります。
しかし、日射対策や断熱性、プライバシーの確保など、デメリットも考慮する必要があります。
適切な窓を選び配置を工夫することで、快適で美しい吹き抜け空間を実現できます。

1:採光・採暖

吹き抜けに窓を設置することで、日差しを効率的に取り込めます。
吹き抜け窓は大きな面積を持てるため、リビングやダイニングに自然光を多く取り入れることができ、明るく開放的な空間になります。
自然光を活用することで、人工照明の使用を減らし、エネルギーコストの削減に寄与します。

冬季には無料で使える暖房エネルギーにもなりますが、一方で山形県の日照時間は全国的に見ても非常に少なく、その割に夏は暑いのはみなさんご存知の通り。
冬の暖房代わりになるメリットと夏の暑さを助長させるデメリットとを比較すると、デメリットの方が大きいかもしれませんのでバランスには要注意となります。

2:通風

吹き抜け窓は、高い位置に設置されるため、通風効果も期待できます。
窓を開けることで、室内の空気を効率的に換気できます。

とはいえ、「夏は涼しい風を取り込んで涼を得る」、というイメージがあるかもしれませんが、当社ではまったく推奨しておりません。
夏の外気は多量の湿気を含んでいて不快ですし、家を長持ちさせる観点から見ても良くありません。
今後ますます温暖化が進展していけば、「夏に通風で涼を取る」ことがますますファンタジー化していくことでしょう。

3:眺望

吹き抜け部2階の窓は高い位置に設置されるため、眺望が楽しめます。
緑豊かな景色や街並みを眺めながら、リラックスした時間を過ごすのも良いでしょう。
また、リビングやダイニングから、吹き抜け2階の窓を通して空を眺められます。
リビングに寝そべって空を眺めるのは非常に気持ち良いですよ。

4:断熱性

吹き抜け部に大きな窓を設ける場合は、断熱性にも配慮が必要です。
いまだに「吹き抜けのある家は寒い」というイメージを持つ方が非常に多いのは、断熱性の低い窓サッシしかなかった頃に植え付けられたものです。
今では断熱性の高い窓サッシを選ぶことで、吹き抜けのある家でもまったく寒くなりません。
ぜひ当社のモデルハウスにて、冬の暖かさをご体感ください。

5:プライバシーの確保

吹き抜け窓は高い位置に設置されるため、例えば隣家の2階から家の中を覗かれやすくなるなど、プライバシーの確保が難しい場合があります。
目隠しとなる植栽を配置したり、ブラインドやカーテンを取り付けるのも有効です。

まとめ

吹き抜けのある家は、開放的で明るい空間を実現できます。

しかし、窓の選び方によって、採光、通風、プライバシー、日射対策、断熱性など、さまざまな影響があります。
今回の記事では、吹き抜けのある家の特徴・注意点と、開放的な空間を生み出す窓の選び方について解説しました。
この記事が、理想の吹き抜け空間を実現する手助けになれば幸いです。

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