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2024.05.21

住宅性能

気密性能注文住宅総二階耐震性間取り高性能

「総二階の直方体の家」をおすすめする理由

1階と2階の面積・形状がほぼ同じ住宅を「総二階」(そうにかい)の家と呼びます。
1階も2階も凹凸がなく長方形(正方形含む)の間取りであれば「直方体」の家となります。

当社は基本的に「自由設計の注文住宅」の建築会社ですが、新築住宅のプランニングにおいては、「総二階の直方体の家」とすることを目標とさせていただいております。
様々な観点で色々と突き詰めていくと、この「総二階の直方体の家」こそが一番メリットの多いプランであるからです。

簡単に言えば、「高性能なのに安価な住まい」がつくりやすい、というものすごいメリットがあるということです。

そういうことで、なぜ総二階が良いのか、以下のそれぞれの面からご紹介できればと思います。

シンプルな作りは構造的に強い

昨今大きな地震が多発する中、家づくりにおいて家の「耐震性」は最も重要なポイントと言えます。
そういう観点から見ても「総二階の直方体の家」は耐震性を確保しやすい構造です。

例えば「直下率」を上げるのに適しています。
直下率というのは、簡単に言えば「平面上で2階の壁や柱のあるところには、1階にも壁や柱があった方が構造が安定するよ」ということ。
建物に掛かる荷重が無理なく最短経路で基礎まで伝っていくことは、住まいの長期的な安定性に非常に重要になってきます。

総二階であれば、上下のバランスが良く、柱や壁の位置を合わせやすいため、耐震性を高めることができます。

ひと昔前の2階建て住宅では、「大きな1階の上に小さな2階が乗っている」というプランが一般的でした。「総二階」に対して、これを「部分二階」の家と言います。
いわゆる「二間続きの和室」「仏間」「客間」などと言われる広い和室が1階部分に作られることの多かった時代です。
一方で2階はせいぜい夫婦寝室や子供部屋程度ですから、それほど大きな面積にはなりません。

ですから「大人数が集まれるような部屋が必須」と考えられていた時代には、必然的に「大きな1階の上に小さな2階が乗っている」部分二階というプランが圧倒的多数を占めていました。

こういったプランだと、どうしても2階の柱や耐力壁の下に1階の柱・耐力壁を設けるのが難しい場合などが多く、構造的には不安定になりやすいと言えます。

ですが現代では、自宅の和室に大勢を招いて宴会するという文化も段々となくなってきましたので、1階の広さも小さくて済むようになってきました。
そうすると、1階と2階の広さ・形状を同じにした総二階の間取りは作りやすくなってきたと言えるでしょう。

長期的な構造の安定性のために、総二階のプランとすることを推奨いたします。

凹凸がないと断熱性を上げやすく、気密性も高めやすい

今度は暖かさや涼しさに関わる、断熱性・気密性の観点でも見てみましょう。

極端な例ですが、下図のように2階の一部が1階よりも出ている場合を挙げます。(オーバーハングとかキャンティレバーとかいいます。)

持ち出し部分の床は外気の影響を受けやすくなります。特に床面は寒さや暑さに敏感な足が直接触れる場所でもありますし、冷気も部屋の下部にたまります。
当然、床下には床断熱を入れることになりますが、オーバーハングのせいで「冷たい(または暑い)外気に触れる面積が増える」(=外皮総面積が増える)ことになり、冷暖房するうえで不利になるのは想像に難くないでしょう。

次に別の例として、同じ面積で形状の違う2つの家の、簡略化した平面図を見てみましょう。

この2つの家は同じ床面積ですが、形状が異なります。Aの家は長方形、Bの家はL型です。
同じ床面積なのですが、実は外壁部分が外気に触れる面積が異なるのです。
外気に触れる面積は、Aの家は14、Bの家は16となります。

この例の14と16の差というと大したことないように見えますが、倍率としては1.14倍にもなります。
外壁から逃げる熱の量が1割以上も多くなるのですから、実際の冷暖房費で考えると長年の間にはあまり無視できない差になってくるわけです。

寒くて・暑くて不快というだけでなく、それを解消するために余計な冷暖房費がかかるわけです。
電気代が年々上昇している昨今、無駄に冷暖房費がかかる構造は避けたほうが良い、というのにはご賛同いただけるかと存じます。

また、総二階の直方体の家は壁の凹凸も少なくシンプルな作りのため、施工の面でも高い精度でおこないやすいというメリットがあります。
特に断熱工事と同じくらい重要な「気密工事」においては、隙間なく防湿気密シートを張る必要があります
凹凸が少ないほど正確な施工がしやすく、気密性の向上が期待できるでしょう。

以上から、断熱性・気密性の確保の点においても、総二階の直方体の家がおすすめということがご理解いただけたかと思います。

総二階は建築費も抑えられる

延べ床面積が同じとした場合、「総二階の家」と「部分二階の家」との比較では、総二階の家の方が建築費を抑えられます
なぜかというと、特に屋根や基礎の面積が大幅に異なってくるためです。

下の比較画像をご覧ください。

この2つの家は同じ延べ床面積ですが、1階と2階の面積がそれぞれ異なります

Cの家は1階の床面積が9、2階の床面積が9で、延べ床面積が18です。(総二階の家)
Dの家は1階の床面積が12、2階の床面積が6で、延べ床面積が18です。(部分二階の家)

◆屋根の面積

まず屋根が必要な箇所の面積を考えてみましょう。
Cの家は総二階の家ですから、1階部分に屋根は必要なく、2階の床面積9に対してのみ屋根が必要となります。

一方でDの家は、2階部分の床面積6に対して屋根が必要なのは当然ですが、1階部分のうち、上に2階がない箇所に対しても屋根をかける必要があります

1階部分のうち、上に2階がない部分の床面積は左側に3、右側に3ありますので、合計6の床面積に対して屋根をかける必要があります。
(この1階部分にかける屋根のことを「下屋(げや)」と呼びます。)

すると、Dの家の場合、2階の床面積6と、1階部分の床面積6の、合計12の床面積に対して屋根をかける必要が出てくるのです。

Cの家の屋根をかける箇所の床面積は9
Dの家の屋根をかける箇所の床面積は12

延べ床面積は同じ18なのに、下屋がある分、屋根をかける箇所の床面積には大きな違いが生まれました。
9と12の差の3と言われると小さな差に見えますが、倍率にすると1.33倍。なんと33%増にもなるのです。

◆基礎の面積

次に基礎の面積を考えましょう。
基礎の面積はこの場合単純で、1階の床面積と同じと考えられます。

Cの家は1階の床面積が9ですから、基礎の面積は9
Dの家は1階の床面積が12ですから、基礎の面積は12

すると屋根の時と同様、延べ床面積は同じ18なのに、基礎の面積には大きな違いが生まれることが分かります。
屋根と同様、倍率にすると1.33倍。33%増にもなるのです。

 

以上のように、同じ延べ床面積であるにも関わらず、屋根の面積も基礎の面積も、CとDでは33%もの違いがあることが分かりました。

施工する面積と価格はおおむね比例しますから、ごく単純化して考えれば、Dの家を建てる際にかかる屋根と基礎の費用は、Cの家に比べて33%も高くなる、ということが分かります。(実際はそこまで極端ではありませんが、イメージをつかんでください!)

屋根も基礎も住宅において最重要な箇所ですから、それなりの費用がかかります。100万円~200万円は当たり前にかかりますから、今回の例のように33%も高くなれば、軽く約30万円~60万円ほどの差額になってくるわけです。

以上のご説明で、「総二階の家」の方が建築費を節約できるということが良くお分かりいただけたのではないでしょうか。

◆メンテナンスに掛かる費用

ついでに触れると、屋根や基礎の面積は、新築工事をする際の建築費のみに関わる話ではありません

例えば、屋根は十数年も経てば塗装し直しをする必要が出てきます。当然、屋根の面積が33%大きければ、塗装し直しにかかる費用も同程度高くなります。
しかもそれは1回や2回ではありません。塗料のグレード次第で耐用年数は異なりますが、家が存在する限り、数年から十数年おきに塗り直しが必要になるわけです。

基礎についても、例えばシロアリの防除工事を依頼する際は「基礎の面積×所定の単価」で計算されて見積りを提示されます。
当然基礎の面積が33%大きければ同程度高くなるでしょう。
シロアリ防除の薬剤は5年から10年で効き目が切れると言われており、最低でも10年おきに防除工事をしていくことを勧められます。
基礎が広ければその都度、割高の費用がかかることになるわけです。

「Simple is the best. 」という考えがありますが、それはお家に関しても言えること。
よりシンプルに、素直な考えで作られた家は、コストパフォーマンスも高くなります。

もちろん、「より充実したその人ならではの暮らし」を実現するには、ちょっとした遊び心も必要なのも理解できます。
ですが、「シンプルだから遊び心を入れられない」というわけではありません。シンプルな「総二階の直方体の家」でも、遊び心があるデザインにすることは充分に可能です。
また、長年山形県で注文住宅のお仕事をさせていただいている経験を活かし、皆様の「こうしたい!」を叶えるお手伝いもできるかと思います。

ということで今回は、「総二階の直方体の家」をお勧めする理由をじっくりと語らせていただきました。

ぜひ皆様の家づくりの参考にしていただけると幸いです!

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