家づくりを考える際、多くの方がまず気にされるのが「建築費」です。
もちろん初期費用は住宅ローン借入額の大部分を占め、月々の返済費用にも大きく関わりますので大切です。
しかし、建築費の安さだけを追い求める家づくりは、“安物買いの銭失い”になる可能性があります。
なぜなら、家は建てて終わりではなく、住み始めてから数十年にわたって様々なランニングコストが発生し続けるからです。
私たちが大切にしているのは、
将来のメンテナンス・修繕費用まで含めた「生涯コスト(ライフサイクルコスト)」を抑える家づくりです。
ランニングコストは「毎月・毎年」確実に家計を圧迫する
住宅にかかるコストは、大きく以下のように分けられます。
・毎月の電気代・冷暖房費
・定期的な修繕・メンテナンス費
・火災保険料・地震保険料
・固定資産税・都市計画税
・そして見落とされがちな「医療費」
これらは住み続ける限り、確実に発生する支出です。
「建築費の安いローコストメーカーで建てたはずなのに、なぜか家計が苦しい…」
そんな声の背景には、ランニングコストの軽視が影響しているケースが少なくありません。

毎月の電気代を左右するのは「断熱性能」と「気密性能」
特に影響が大きく分かりやすいのが、冷暖房にかかる電気代です。
もう最近は常識になっているでしょう。
断熱性能・気密性能にこだわらないと、「冷暖房費貧乏」になることを心に刻みましょう。
断熱性能・気密性能を軽視した場合、冬は暖まりづらく、夏は冷えづらくなります。
結果として、エアコンの使用電気料や石油ストーブの灯油代がかさみ、お金が貯まらない暮らしになってしまいます。
一方で、「高断熱・高気密」の住宅なら少ないエネルギーで快適な室温を保てるため、冷暖房費が大幅に軽減できます。
しかも、そういった家では風邪を引きづらく、熱中症にもなりにくいため、医療費の軽減にもつながります。
単なる「快適さ」の向上だけでなく、毎月の出費を抑える=「ライフサイクルコストの低減」に直結するのです。
修繕費は「素材選び」と「設計」で大きく変わる
住宅は年月とともに必ず劣化します。
しかし、その劣化スピードと修繕費用は、素材と設計次第で大きく差が出ます。
例えば、
・外壁材の耐久性
・屋根材の耐久性
・防水・通気設計の良し悪し
初期費用を抑えるために耐久性の低い材料を選ぶと、短いスパンで高額な補修・改修が必要になることもあります。
また、例えば外壁材として使用される金属サイディングや窯業系サイディングなどの工業製品は「廃番」「生産停止」のリスクがあり、場合によっては一部だけの修繕で対応できないこともあります。
そのため弊社では外壁材として、廃番がない杉板の使用を提案するなど、十数年~数十年後を見越した家づくりを勧めています。
私たちは、「何年後に、どんな修繕が必要になるか」まで想定した素材選び・納まりを重視しています。
寒い家が引き起こす「見えない医療費」
ライフサイクルコストを考える上で、
私たちが特に大切だと考えているのが「健康」です。
寒い家に住むことで、
・ヒートショック
・高血圧
・心疾患/脳疾患
・関節痛や持病の悪化
といった健康リスクが高まることが、近年の研究でも指摘されています。
もし体調を崩せば、
・通院費
・薬代
・仕事を休むことによる収入減
これらも広い意味では、「安物の住まい」が原因で発生する追加コストと考えることができます。
家族の健康を守る住まいは、医療費という将来コストを抑える住まいでもあるのです。

まとめ|ライフサイクルコストを考える家づくりを
本記事でご紹介した内容は、弊社がご提案するライフサイクルコスト低減策のうちのほんの一部に過ぎません。
これらの他にもあと十数個ほど、ライフサイクルコスト低減策をご提案していますので、ご興味のある方はぜひ一度モデルハウスのご見学がてらお話しをお聞きいただけると幸いです。
私たちがご提案したいのは、「安い家」より「賢い家」を選ぶという考え方です。
単に建築費が安い家ではなく
・冷暖房費・光熱費が抑えられ
・修繕費が軽減できて予測しやすく
・保険料や税金にも配慮され
・家族の健康を守る
『生涯にわたって家計にやさしい家』です。
建築費だけで家を選ぶと、後から気づくことが多くあります。
「電気代が思ったより高い」
「修繕費が想定以上にかかる」
「冬の寒さが体にこたえる」
だからこそ、設計・性能・素材をトータルで考え、ライフサイクルコストを抑える家づくりが重要です。
私たちは、「今」だけでなく「これから何十年も続く暮らし」を見据えた住まいをご提案しています。
家づくりを考える際は、ぜひ「生涯コスト」「ライフサイクルコスト」という視点も大切にしてみてください。










