床材選びは家づくりでもっとも重要な選択のひとつと言えます。
家の中でもっとも人の素肌が触れる場所は床です。
その肌ざわり・素材感は、家の雰囲気を左右する重要な部位なのです。
数ある選択肢の中で、「無垢材の床」にするか「複合フローリング材」にするかは、大きな分かれ道と言えるでしょう。
しかし、それぞれの特性や違いを知らずに選んでしまうと、後々後悔することもしばしば。
そこで今回は、無垢材と複合フローリングの特徴を比較し、最適な床材選びのポイントをご紹介します。
快適な住空間を実現するためのヒントを、ぜひお役立てください。
無垢材と複合フローリングの違い
無垢材の特徴とメリット
無垢材は、天然木をそのままフローリング材として加工したものです。
木のぬくもりや自然な風合い、そして独特の香りがとても魅力的です。
調湿効果も高いと言われますが、それはおまけ程度。
何よりも本物の素材でしか味わえない素材感と、経年変化による色の深まりや風合いを楽しめることが重要ポイントでしょう。
傷や落ちない汚れがついても、研磨することで修復できる場合もあります。
無垢材のデメリットと注意点
無垢材は、定期的なメンテナンスが必要と言われることが多いようですが、それは樹種や好みによって異なります。
オイル塗装の場合は、年1回程度のワックスがけが必要と言われますが、そんなに高頻度で手入れする方はまずいないでしょう。
まず、針葉樹であればオイル塗装などは不要と当社では考えています。
針葉樹はそれ自体が油分を多く含んでいるため、超仕上げの無垢床であれば水をはじいてくれるのです。
一方で硬い広葉樹の無垢床の場合は、素材自体がそれほど油分を含んでいないため、オイル塗装をしておいた方が良いとは言われます。
ただし、きれいな超仕上げがかけられていて、まったく毛羽立ちがない場合は、オイル塗装をしなくても良い場合もあるでしょう。
ただ、無垢床は水に弱く、水滴が落ちてそのままにしておくとシミとなる可能性もあります。
水滴が落ちたと思ったら拭き取るくらいはしていただいた方が良いでしょう。
同様に油分を含んだものも跡が残りやすいので、例えばお風呂の後に保湿クリームなどを塗っているときや塗りたては、少し注意が必要かもしれませんね。
さらに、無垢床は温度や湿度の変化によって、反りや隙間が生じる可能性もあります。
施工費用も複合フローリングに比べて高くなる傾向があります。
複合フローリングの特徴とメリット
複合フローリングは、合板などの基材の上に、天然木の薄板やシートを貼り合わせたフローリングです。
種類が豊富で、デザインや機能性の選択肢も広がります。
傷や汚れに強く、お手入れがしやすいのが特徴です。
価格はケースバイケースで、無垢材に比べて安価で済む場合もあれば、高くつく場合もあります。
複合フローリングの種類と特徴
複合フローリングには、大きく分けて突板フローリング、挽き板フローリング、シートフローリングの3種類があります。
突板フローリングは、0.2~1mmの薄い天然木を貼り合わせたもので、コストパフォーマンスに優れています。
挽き板フローリングは、2~3mmの厚い天然木を使用しており、無垢材に近い質感を楽しめます。
シートフローリングは、木目柄をプリントしたシートを貼り合わせたもので、お手入れが非常に簡単です。
複合フローリングのデメリットと注意点
複合フローリングは、無垢材に比べて質感や風合いが劣る場合があります。
特に、深い傷がつくと中の基材が見えてしまう可能性もあります。
そうなると修復は不可能で、似た色の画材でタッチアップするしかないでしょう。
安価な製品は、耐久性に劣る場合もあるので注意が必要です。

最適な床材の選び方
予算と費用対効果の検討
無垢材は、複合フローリングに比べて高価とよく言われますが、安価な針葉樹の無垢床であればそれほど高くはなりません。
予算に合わせて、材質やグレードを選択する必要があります。
長期的なコストパフォーマンスも考慮しましょう。
部屋の用途と素材の特性
部屋の用途によって、最適な床材は異なります。
弊社では水回りにも無垢床を採用いただくことは良くあります。
ただし、水染みなどが気になる方も多いので、そういう方にはコルクタイルをご提案することが多いです。
リビングなどには、デザイン性と快適性を両立させた床材を選びましょう。
寝室であれば、裸足でいることが多いと思うので、足触りの良い素材を選ぶのも良いでしょう。
メンテナンス性と耐久性の考慮
無垢材は、定期的なメンテナンスが必要と言われますが、そうとも限りません。
むしろ、深い傷や落ちない汚れがついたときに修復ができない複合フローリングの方が、メンテナンスが難しいと考えます。
価格の安さとメンテナンス性・耐久性も考慮すれば、弊社としては桧の無垢床がもっともお勧めと言えます。
専門家への相談とアドバイス
フローリング選びに迷ったら、専門家への相談がおすすめです。
経験豊富な建築士やインテリアコーディネーターは、ライフスタイルや予算に最適な床材選びをサポートしてくれます。

まとめ
無垢材と複合フローリングにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
最適な床材選びは、ライフスタイル、予算、部屋の用途、メンテナンス性、耐久性などを総合的に考慮することが重要です。
専門家のアドバイスも活用しながら、納得のいく床材を選び、快適な住空間を実現しましょう。
後悔のない選択をするために、時間をかけてじっくりと検討することが大切です。
様々なサンプルに触れ、実際に見て、触れて、確かめてみてください。
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