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2025.01.30

コラム

暖房床下エアコン床下暖房

薪ストーブとエアコン暖房、どちらがいいの? おすすめの暖房設備を紹介します

山形の冬の寒さを快適に乗り越えるためには、新築時にどのような暖房設備を導入するかは重要なポイントです。
「暖かさ・火のぬくもりとインテリアを兼ねた薪ストーブをぜひ検討したい」という方も多いでしょう。

一方で、「暖房器具は薪ストーブだけで大丈夫なのか? エアコン等の他の暖房器具も考えた方が良いのかな?」と疑問を持つ方も多いことでしょう。
「最近耳にする床下エアコンってどうなのかな?」と気になる方もいらっしゃることと思います。

本記事では、建築のプロの視点から薪ストーブとエアコンによる暖房、特に「床下エアコン暖房」を比較し、それぞれの特徴やメリットを解説します。

薪ストーブってどうなの?

まずは薪ストーブについて見ていきましょう!

薪ストーブの種類と特徴

薪ストーブは単なる暖房設備としてだけでなく、炎の揺らぎによる癒し効果や、薪をくべる楽しみといった、他の暖房設備では決して味わえない魅力を持っています。
趣味やインテリアとしての色合いが強い器具になります。
また停電時でも使用できるため、冬の災害時にも利用できる暖房手段としても優れています。

<薪ストーブの種類>

・輻射式薪ストーブ:本体から直接熱を放出し、周囲をじんわりと温める。
・対流式薪ストーブ:空気を循環させて、部屋全体を均一に暖める。
・蓄熱式薪ストーブ:石材や鋳鉄に蓄熱し、長時間暖房効果を維持する。
・クッキング機能付き薪ストーブ:オーブンや天板を使って調理が可能。
・小型薪ストーブ:キャンプや狭い空間向けの持ち運び可能なタイプ。

<薪ストーブで使用できる燃料>

薪ストーブで利用できる燃料には、以下のような種類があります。

・薪(広葉樹・針葉樹):最も一般的な燃料。広葉樹は火持ちが良く、針葉樹は着火が早い。
・ペレット:木材を圧縮成形した燃料で、薪ストーブというより、ペレット専用ストーブで使用可能。
・木質ブリケット:木くずを固めた燃料で、燃焼時間が長い。

一般的に燃料は自分で購入する必要があり、コストがかかります。
しかし、薪の確保が容易な環境であればコストを抑えられます!
例えば、山林をお持ちの方は無料で木材の確保が可能です。山形県は果樹農家の方も多いですから、果樹の剪定や伐採で出る木材を薪として使用することができたりもします。
ただ、生木を薪にするためには乾燥させる必要があるため、自前で薪材を確保するには時間と労力がかかることは念頭に置いておきましょう!

また、燃料が手に入ればそれで良いというわけではなく、その燃料を大量に置いておける保管場所も確保しなければなりません。
薪専用の小屋や物置を設置したり、家に付属して薪置き場を作っておくなど、保管場所にも費用がかかりますので覚悟が必要です。

薪ストーブの良さ

薪ストーブの魅力は、その暖房能力と独特の雰囲気にあります。
また、薪ストーブは単なる暖房設備ではなく、ライフスタイルの一部として楽しむことができる点が大きな魅力です。

◎ 遠赤外線で深部からじんわりと暖まる自然な暖房効果
◎ 炎の揺らぎがリラックス効果をもたらしてくれる
◎ 停電時でも使える安心感・レジリエンス機能
◎ 薪を使うことでアウトドア気分を味わえる
◎ 調理機能を活用し、ピザや煮込み料理が楽しめる

薪ストーブのデメリット

薪ストーブには多くの魅力がありますが、デメリットも考慮する必要があります。

× 導入コストが高い(本体+設置費用で80万~200万円)
× ランニングコストが高い(薪の購入・煙突掃除の費用)
× 薪の調達や保管スペースが必要
× 定期的な煙突掃除が不可欠で手間がかかる
× 着火や火の管理に手間がかかり、即暖性が低い
× 煙や灰の処理が必要で、室内が汚れやすい
× 暖房範囲が限定的で、家全体を暖めるには不向き

薪ストーブは、手間をかけて楽しめる人には向いていますが、暖房設備としての効率性を考えるとデメリットが多いと言えます。

床下エアコン暖房ってどうなの?

続いて床下エアコン暖房についても見ていきましょう!

床下エアコン暖房の良さ

◎ 1台のエアコンで家全体を暖房可能
◎ 脱衣所や浴室・トイレも含めて全館が暖かいので、ヒートショックの予防にもなる
◎ 導入費用が薪ストーブより安い(20万~30万円)
◎ メンテナンスコストが低く、手間が少ない(エアコンのフィルター掃除程度)
◎ 高効率のエアコンを使用することで、省エネで電気代を抑えられる
◎ 床下空間を暖めるため、温風が直接体に当たらず、足元から快適に暖まる

特に省エネルギー性が高いため、ランニングコストを抑えながら家全体を暖めることができます。

床下エアコン暖房を導入する際の注意点

■ 適切な断熱性能が必要
断熱性能が低いと電気代が高くつくため、床下エアコンの効果を最大限に引き出すためには、高気密高断熱の住宅が推奨されます。具体的には、断熱等級6以上、C値0.5以下を推奨します。

■ 設置場所の検討が重要
配管や吹き出し口の位置によって暖房効率が変わるため、設計段階での空調計画が必要です。

■ メンテナンスのためのアクセス確保
フィルター清掃や点検の際に床下にアクセスできるようにすることが重要です。特に床下空間の掃除の容易性は床下エアコンの命題。どのように掃除するかしっかり検討しましょう。

■ 冷房には不向きです
床下エアコンは暖房には適していますが、冷房用には適しません。暑い夏場でも足元が冷たいのは不快に感じるためです。冷房用のエアコンは別途導入する必要があります。

■ 室内の乾燥対策が必要
エアコンの仕組み上、運転を継続していると宅内の湿度が下がっていきます。どのように湿度を補うかも併せて検討することを推奨します。

■ 停電時に使用できなくなる可能性
エアコンは電気がないと稼働しませんので、停電が起こると暖房を使用できなくなる可能性があります。もちろん、太陽光発電や蓄電池など、最近当たり前になりつつある設備を導入していれば、それほど大きなデメリットではありません。

普段使いの暖房設備としては床下エアコン暖房が最強!

弊社では新築の提案をさせていただく際、床下エアコン暖房による全館空調をおすすめしております。
導入費、メンテナンスコスト、将来の交換コスト、扱いやすさ、安全性、足元の暖かさ等々、他の暖房設備と比較してもメリットが多く存在します。
また、弊社が長年作り続けてきた「高気密高断熱な家」ととても相性が良いのです!

実際に床下エアコン暖房を導入している朝日町のCoRoDo.モデルハウスにて、暖房性能の検証を行い、そのことを以下のブログ記事にまとめてますので、気になる方は確認してみてください。

<関連ブログ記事>

サーモグラフィーで実証! 超高気密高断熱性能

まとめ

薪ストーブは趣味やインテリアとしては非常に魅力的で、ご予算があれば非常におすすめですが、普段使いの暖房設備としては手間がかかるため、単独での使用は不十分です。
一方、床下エアコン暖房は効率的に家全体を暖められ、ランニングコストも低く、メンテナンスも簡単なため、総合的に見ても非常に優れた暖房システムと言えます。
暖房選びで迷っている方には、床下エアコン暖房を強くおすすめします!

もちろん薪ストーブの魅力は非常に共感できますので、まずは普段使いの床下エアコン暖房を採用したうえで、ご予算に応じて薪ストーブもご検討いただくと良いかと思います。

「床下エアコン暖房を体験してみたい!」という方向けに、「床下エアコン暖房体験会」を企画いたしました。
以下のイベント情報からご予約のうえ、ぜひその暖かさを体感いただけると幸いです(^ ^)

場所:山形県朝日町大字大谷(白田工務店 隣地)
日時:2月8日(土)〜9日(日) 10:00〜16:00

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