日当たりの良い家は、快適な生活を送る上で重要な要素です。
しかし、どの向きが最適なのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
「南向きにしておけば間違いないでしょ?」と思われるかもしれませんが、それだけが正解ではありません。
立地の関係もありますし、家の向きによっては、日当たりだけでなく、室温や生活リズムにも影響が出ます。
今回は、日当たりの良い家を実現するためのポイントを、方角ごとの特徴や改善策と共に解説します。
後悔しない家づくりのために、ぜひ最後までお読みください。
日当たりの良い家を実現するためのポイント
理想の日当たりとは何か
理想の日当たりは、生活スタイルによって異なります。
日中家にいることが多い方は、一日中明るい南向きの家が適しているでしょう。
一方、日中不在が多い方は、西日対策が重要になってきますが西向きを検討しても良いでしょう。
また、夏涼しく冬暖かい北向きなども選択肢に入ります。
大切なのは、生活リズムや家族構成に合った日当たりを選ぶことです。
最近は冗談でなく「殺人的な夏の暑さ」が頻発しています。
南向きの家はその暑さの原因となる日射がダイレクトに家の中に入り込む可能性も高いわけで、南向きが日当たりが良くてベストという固定概念は捨てて家づくりを計画する必要が出てきています。
日当たりの良い家のメリット7選
日当たりの良い家には、多くのメリットがあります。
・洗濯物が乾きやすい
太陽光で洗濯物が早く乾くため、時間とエネルギーを節約できます。
日当たりの良い場所をサンルームにしても良いでしょう!
・家の中が明るくなる
自然光が豊富に入り、明るく開放的な空間になります。
精神的な健康にも良い影響を与えます。
・生活リズムが整う
朝起きて太陽光を浴びることで、体内時計がリセットされ、規則正しい生活リズムを促進します。
・免疫力がアップする
太陽光を浴びることでビタミンDが生成され、免疫力向上に繋がります。
・冬でも暖かい
太陽光の熱で家の中も暖かくなり、暖房費の節約に繋がります。
・湿気がこもりにくい
日光による乾燥効果で、カビやダニの発生を抑えられます。
・冬の光熱費を抑えられる
天気の良い日は、太陽熱を利用することで、日中は暖かく感じるため、暖房費や光熱費を削減できます。
一方で、日当たりが良い時間は冬でも暑さを感じることもあり、時間帯による室温変化が激しいことも考慮に入れる必要があります。
方角別 日当たりの特徴と最適なライフスタイル
・南向き
1日を通して日当たりが良いですが、夏は暑くなりやすいです。
かつては断然おすすめでしたが、殺人的な夏の暑さの前では、これがベストとは言えなくなってきています。
冬の日射は無料のエネルギーとして使うことができ、光熱費削減にもひと役買ってくれますが、一方で室温が安定しないというデメリットもあり、手放しで推奨できるものではなくなってきています。
・東向き
朝日を浴びて、爽やかな目覚めを促します。
夏は涼しく過ごしやすいですが、午後は日陰になります。
朝型生活を送る方に向いているかもしれません。
一方で夏の朝は直射日光が部屋に入り込みますので、日射対策も検討が必要かもしれません。
・西向き
午後の日差しが強く、夕方まで明るい空間が保たれます。
冬は暖かく過ごしやすいですが、夏は西日が暑くなる可能性があるので、西日対策が必要です。
日射遮蔽の装置を付けるなどの工夫も必要です。
・北向き
直達日射はほとんどありませんが、一方では1日を通して、ほぼ一定の明るさが得られ、室温も一定に保ちやすいというメリットがあります。
夏の冷房時も冬の暖房時も意外と過ごしやすいようです。
一定の明るさや温度を好む方に向いています。
日当たりを良くするための工夫5選
・窓を大きくする
より多くの光を取り込むことができます。
・吹き抜けにする
上階からも採光が確保でき、家中を明るくすることができます。
・隣家から距離を取る
隣家からの日陰を減らし、採光を確保することができます。
・部屋の間取りを工夫する
日当たりを考慮した間取りにすることで、効果的に日差しを取り込めます。
・間仕切りを減らす
部屋全体に光が行き渡りやすくなります。
日当たりが悪い場合の対処法2選
・インテリアや内装を工夫する
明るい色の壁紙やカーテンを使用することで、部屋を明るく見せることができます。
暗い色は光を吸収してしまうため、配色には注意しましょう。
・照明を工夫する
LED照明など、省エネで明るい照明を使用することで、日照不足を補うことができます。
自然光に近い色味や、暖色系の照明もあるので、生活リズムや好みに合わせて照明を選ぶと良いでしょう。
後悔しない家選びのためのチェックポイント
家の向きを決める上での重要な考慮事項
家の向きを決める際には、家族の生活スタイル、周辺環境、予算などを考慮する必要があります。
窓の選択や配置については、日当たりだけでなく、プライバシーや防犯面も検討することが重要なポイントです。
プロの意見を参考に理想の家を実現する
建築士や不動産のプロに相談することで、最適な家の向きや間取りについてアドバイスを得ることができます。
地域や家周辺の環境によって日当たりは変わるので、専門家の知識を借りて、後悔のない家選びをしていきましょう。
よくある質問と回答
Q: 南向きの家は必ずしも良いとは言えないのはなぜですか?
A: 南向きは日当たりが良い反面、夏場の暑さや西日の影響が大きくなる可能性があります。
夏はサンシェードを設置するなど、対策が必要になってきます。
日当たりの良さだけで選ばず、生活スタイルに合致するかどうかも検討しましょう。
まとめ
日当たりの良い家は快適な暮らしに欠かせません。
しかし、最適な家の向きは家族の生活スタイルによって異なります。
今回紹介したポイントを参考に、ご自身のライフスタイルに合った家の向きを選び、採光取得の計画をし、後悔のない家づくりを実現しましょう。
日当たりだけでなく、周辺環境や予算、そしてプロの意見も参考に、慎重に検討することが重要です。
日当たりの良い家づくりをお考えなら、白田工務店にぜひご相談ください。
地域に根ざした工務店として、快適で明るい住まいづくりをいたします。