住宅の購入は、大きなライフイベントです。
土地の購入や建築費といった、取得する際にかかる費用はもちろん重大な関心事ですが、同時に、取得後毎年かかる固定資産税の負担も少し興味のある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、3階建て住宅は構造や規模によって税額が大きく変動するため、事前にしっかりと理解しておくことが重要です。
今回は、3階建て住宅の固定資産税について、計算方法や軽減措置、税額に影響を与える要素などを分かりやすくご紹介します。
とはいえ、税制は頻繁に改正されますので、最新の情報は役所の固定資産税課などに尋ねるようご注意ください。
それと、こんな記事を書いておいて言うのもなんですが、固定資産税の額を気にしながら新築住宅の計画を立てるなんて、はっきり言ってナンセンスです。
「この素材を使うと税金が高くなるからやめよう、あれもやめよう」なんて考えながら家づくりするのは、まったく楽しくもなんともありません。
ぜひ皆様は、一度しかない家づくりの計画を全力で楽しみながら、予算の範囲内で理想のマイホームを取得することを目指してくださいね!
3階建て住宅の固定資産税を徹底解説
固定資産税の仕組みと計算方法
固定資産税は、毎年1月1日時点で所有者が所有する土地や建物の評価額に基づいて計算され、市町村から納税通知書が送られてきます。
計算方法は、評価額に税率を乗じるというシンプルなもので、税率は市町村によって異なりますが、一般的には1.4%前後です。
建物の評価額: 建物の構造・規模・築年数・設備など様々な要素を考慮して算出されます。
土地の評価額: 地価や立地条件などを考慮して算出されます。
新築の場合、おおよそ建築費の約60%が評価額と言われていますが、上記の要素によって評価額は変わります。
また、「固定資産評価額」は3年に1度の見直しがあり、建物は築年数によって資産価値が下がるため、見直しの時に固定資産税が下がる可能性があります。
(土地の評価額は経済情勢によって変動します。)
3階建て住宅に係る固定資産税の軽減措置
新築住宅には、固定資産税の軽減措置が適用されます。
具体的には、建物部分の固定資産税が一定期間、半額に軽減されます。
軽減期間は、建物の構造や認定長期優良住宅の有無によって異なります。
3階建て以上の耐火・準耐火建築物であれば、5年間の軽減措置が適用されるケースが多いです。
認定長期優良住宅の場合は、さらに2年間延長される可能性があります。
この軽減措置は、初期の税負担を軽減する上で大きなメリットとなります。
土地と建物の評価額と税額への影響
土地と建物の評価額は、固定資産税の額を直接左右します。
評価額が高ければ、それだけ税額も高くなります。
建物面積が大きいほど建物の評価額が高くなる傾向があります。
土地の評価額は、立地条件や地価によって大きく変動します。
駅近や都市部など、地価の高い場所ほど評価額が高くなります。
固定資産税の額に影響を与える要素
固定資産税の額は、建物や土地の評価額以外にも様々な要素の影響を受けます。
例えば、建物の構造(木造、鉄筋コンクリート造など)、外壁材、屋根材、設備などです。
高級な建材を使用したり、設備を充実させたりすれば、評価額が高くなり、税額も高くなる傾向があります。
また、外構施設(カーポート、ガレージなど)も評価額に影響を与える可能性があります。
さらに、建築計画段階での設計変更や、節税効果の高い建材を選ぶことなども税額に影響します。
3階建ての固定資産税についてのよくある質問と回答
Q1: 3階建て住宅の固定資産税は、2階建て住宅と比べて高いですか?
A1: 一概には言えません。
建物の規模や土地の広さ、建材などによって異なります。
建物面積が大きくなれば税額は高くなる傾向がありますが、土地面積が小さい場合、全体としての税額は2階建て住宅より安くなる可能性もあります。
Q2: 固定資産税の支払いを軽減する方法がありますか?
A2: 軽減措置の適用を受ける、節税効果の高い建材を選ぶ、支払方法を検討するなど、様々な方法があります。
他にも、新築であれば、認定長期優良住宅にすることで軽減措置の適用期間が延長されます。
3階建て住宅の固定資産税を抑えるためのポイント
建築計画段階での税金対策
建築計画段階で、税金対策を考慮することも可能です。
設計段階で建物の規模や構造、建材などを工夫することで、固定資産税の額を抑えることができます。
例えば、建物の面積を小さくしたり、税額に影響が少ない建材を選んだりするなどが考えられます。
専門家へ相談し、設計前に情報収集および計画を立てることが重要です。
節税効果の高い建材選び
建材選びも、固定資産税の額に影響を与えます。
安価な建材を選ぶだけでなく、税額に影響が少ない建材を選ぶことも重要です。
それぞれの建材の特性や価格、税金への影響などを比較検討し、最適な建材を選ぶことが大切です。
長期的な視点での税金計画
固定資産税は、住宅を購入してから数十年間にわたって支払い続ける費用です。
長期的な視点で税金計画を立てるという考えもあります。
住宅ローンの返済計画と合わせて、固定資産税の負担を考慮した計画を立てましょう。
固定資産税の支払い方法と節約術
固定資産税の支払い方法も、節約に繋がります。
口座振替を利用することで、手数料を節約できます。
また、クレジットカード払いを利用できる自治体もありますので、事前に情報を調べておきましょう。
まとめ
この記事では、3階建て住宅の固定資産税について、その仕組み、計算方法、軽減措置、そして税額に影響を与える様々な要素について解説しました。
3階建て住宅の固定資産税は、建物の規模や土地の広さ、建材などによって大きく変動します。
そのため、購入前にしっかりと情報を集め、税額の目安を把握しておくことが重要です。
建築計画段階での税金対策や、節税効果の高い建材選びなども考慮することで、固定資産税の負担を軽減することができます。
長期的な視点で税金計画を立て、賢く住宅購入を進めましょう。
とはいえ前述の通り、固定資産税を安くするために使いたい素材を使うのをあきらめたり、建物の面積を小さくするのはナンセンスです。
そんなことで節約できる固定資産税の額なんて、誤差の範囲といえます。
建築予算の範囲内で、ご自分の希望優先で計画することを推奨します。
白田工務店では建築のプロとして、皆様の家づくりをサポートいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。