マイホームを建てることを決意したものの、具体的にどんな家にしたいかイメージが湧かない人もいるのではないでしょうか。
「家づくりは楽しいけど、どこから手をつければいいか分からない」 「理想の家を建てたいけど、何を基準に決めればいいか分からない」 と悩んでいる人もいるかもしれません。
そんな悩みを解決するのが『家づくりのコンセプト』です。
この記事では、家づくりのコンセプトの重要性と決め方を3ステップで解説し、理想のマイホームを実現するための指針を提供します。
家づくりのコンセプトは必要?
家づくりのコンセプトとは、一言でいうと「どんな家に住みたいか」という理想像のことです。
例えば、「シンプルモダンな家で、家族みんながくつろげる空間を作りたい」「自然素材を活かした、温かみのある家に住みたい」「断熱性能や耐震性能にこだわった、性能重視の家にしたい」といったように、具体的なイメージを言葉にすることで、家づくりの方向性が定まります。
1: 統一感のある家づくりができる
コンセプトを決めずに、あれもこれもと希望を詰め込んでしまうと、デザインや素材がバラバラになり、ちぐはぐな家になってしまいます。
コンセプトがあれば、デザインや素材、家具選びなど、すべての要素を統一することができます。
例えば、和テイストの家に洋風の家具を置くなど、コンセプトと異なる要素を取り入れてしまうと、全体のバランスが崩れてしまいます。
コンセプトを基に、家全体の統一感を意識することで、見た目も住み心地も優れた理想の家を実現できます。
2: 迷ったときの指標になる
家づくりは、間取りや内装、設備など、決めるべきことがたくさんあります。
選択肢が多すぎて、何を基準に決めればいいか迷ってしまうことも少なくありません。
コンセプトがあれば、迷ったときに「コンセプトに合致しているか」という判断基準ができます。
例えば、広々としたリビングを希望するなら、家具の配置や窓の大きさなど、コンセプトを達成するために必要な要素を意識することができます。
3: 家づくりがスムーズに進む
コンセプトがないと、ハウスメーカーとの打ち合わせもスムーズに進みません。
例えば、「リビングは広くしたいけど、具体的なイメージは無い」といった曖昧な要望では、ハウスメーカーも具体的な提案がしにくくなってしまいます。
コンセプトを明確にすることで、ハウスメーカーとの意思疎通が図りやすくなり、スムーズに家づくりを進めることができます。
家づくりのコンセプトの決め方
家づくりのコンセプトは、具体的なイメージを言葉にすることで、理想のマイホームを叶えるための道標となります。
しかし、いざコンセプトを決めようと思っても、なかなかイメージが湧かない人もいるのではないでしょうか。
そこで、家づくりのコンセプトの決め方を3つのステップに分けて解説します。
1: 今の家や暮らしの問題点を挙げる
まずは、現在の住まいで不満に感じている点を洗い出してみましょう。
例えば、 「収納スペースが少ない」 「リビングが狭くて家族が集まりにくい」 「日当たりが悪い」 「夏は暑くて、冬は寒い」 など、具体的な問題点を書き出すことで、改善したい点を明確にすることができます。
2: どんな家に住みたいか理想を書き出す
次に、理想の暮らしをイメージして、どんな家に住みたいかを書き出してみましょう。
例えば、 「家族みんながくつろげるリビング」 「趣味を楽しむためのスペース」 「明るいキッチン」 「年中快適な家」 など、具体的なイメージを言葉にすることで、理想のマイホーム像が明確になります。
3: 家に求める優先順位を決める
最後に、理想の家に求める要素の優先順位を決めます。
例えば、収納スペースを優先したいのか、日当たりを優先したいのか、リビングの広さを優先したいのか、断熱性・耐震性などの性能を高めたいのかなど、それぞれの要素の重要度を明確にします。
優先順位を決めることで、限られた予算の中で、本当に大切な要素を取りこぼさず、家づくりを進めることができます。
これらのステップを踏むことで、自分にとって本当に大切なことを理解し、理想の家づくりを実現するための指針となるコンセプトを導き出すことができます。
まとめ
家づくりのコンセプトは、理想のマイホームを実現するための重要な指針となります。
コンセプトを決めずに家づくりを進めると、デザインや素材がバラバラになり、住み心地の悪い家になってしまったり、予算オーバーして後悔してしまったりする可能性も出てきます。
コンセプトを決めれば、統一感のある住み心地の良い家を実現できるだけでなく、迷いを減らしスムーズに家づくりを進めることができます。
この記事で紹介した3つのステップを参考に、自分が求める家のコンセプトを明確化し、理想のマイホームを実現しましょう。