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2024.11.22

コラム

塗装内装仕上げ

内装仕上げには何がある? 塗装仕上げをおすすめする理由

お家のデザインを考える時、内装仕上げのデザインをどうするかで悩まれる方は多いかと思います。
特に、壁や天井は部屋の中でも一番目につくので、カラーやテクスチャーは部屋の雰囲気を決める重要なポイントの一つでしょう!

現在主流なのはクロス仕上げですが、本物の素材を使用したいという方にとってはあまり好まれる仕上げではありません。
今回の記事では、壁や天井の仕上げにどのような種類があるのが、そして弊社のおすすめ仕様をご紹介できればと思います。

内装仕上げの種類と特徴

内装仕上げにはいくつか種類がありますが、以下で代表的なものをご紹介します!

1:クロス貼り

壁紙(クロス)を糊付けして貼る仕上げになります。柄やテクスチャーのデザインが豊富で、個性的な印象を作り出すことができます。
抗菌や防水などの機能がついていたりと、機能的な素材でもあります。
左官仕上げ風、タイル風、など、様々なテクスチャーがあり、選ぶ楽しさはありますが、あくまでフェイク素材です。本物の素材を使用したいという方にとっては物足りなさが感じられることが多いでしょう。
一方で、最近は表面が珪藻土でできたクロスなど、本物の素材の風合いを生かしたクロスなども出てきていますので、そういったものはおすすめです。

クロスの場合、傷や破れができて張り替えが必要となったときは、破損していないところも含めて広範囲を剥がして貼り直すため、修繕コストは多少かかってしまいます。
当然、居住者が自分で行うことはできないので、内装業者に依頼する必要があります。
また、工業製品のため、廃盤があります。後継品はあるものの、まったく同じ柄ではないため、部分張り替えは基本的にできません。張り替えの範囲が広くなる場合もあります。

2:塗装

壁や天井の表面に塗料を塗布する仕上げです。AEP(アクリルエマルジョンペイント)塗装が主流です。
凹凸が抑えめな仕上がりが特徴です。
本物の塗装仕上げの風合いがあり、当社がおすすめしている内装仕上げです。

初期費用はクロスに比べると少しかかりますが、汚れや傷がついても気になる部分だけ塗り直せば大丈夫なので、メンテナンスコストが安く済むのが魅力です。
クロスの張り替えは業者に依頼するしか方法がありませんが、塗装仕上げであれば居住者自身で比較的簡単に塗り直しが可能です。

施主様が部分的に塗り直ししている様子

3:羽目板張り・木質パネル

木材でできた羽目板や木質パネルを使用して壁面や天井を仕上げる方法です。木材の種類やサイズ、配置方法で多様なデザイン表現ができます。
この手法は、自然な風合いや温かみのある雰囲気を提供し、さまざまなスタイルの部屋に適応できます。
クロスや塗装と比べて費用がかかりますので、部分的にアクセントとして使用するのがおすすめです。

4:左官

左官職人が主にコテを使用して仕上げる工法で、漆喰や珪藻土などの種類があります。
左官によって仕上げた壁は、本物の素材ならではの独特の質感を持っています。多くの左官材料は自然素材で作られており、化学物質を含まないものが多いため、家族に優しい家づくりができるでしょう!
ただし費用は高いです。こちらも部分的に用いることが多いかもしれません。

上記のいずれかで統一して仕上げる方法もありますが、壁と天井で種類を変えたり、腰壁を取り入れる方法などもありますので、色々な組み合わせを検討して「自分らしい家」を探してみてはいかがでしょうか?

塗装仕上げをおすすめしてます

弊社では「ライフサイクルコストの低減」を目指した家づくりの一環として、内装の塗装仕上げをおすすめしています。
近年の施工事例では、壁と天井を「AEP塗装」で仕上げた家も増えてきました。以下に塗装仕上げのメリット・デメリットを挙げていきます。

メリット

⚫︎ 本物ならではの風合い
塗装仕上げは、クロス仕上げと違って本物の素材です。日の光と影が作る塗装仕上げならではの質感は、非常に風合いがありおすすめです。

⚫︎ メンテナンスが容易
塗装された壁は、掃除や手入れがしやすく、汚れが付きにくい場合が多いです。
汚れや傷がついたとしても部分的な修繕で済むうえに、オーナー自身で補修することも可能であるため、長期的に考えたメンテナンスコストも安価で済みます。

⚫︎ 環境への配慮
最近では、低VOC(揮発性有機化合物)塗料が増えており、環境に優しい選択肢が増えています。
ビニル素材でできたクロス仕上げは、施工時に生じる端材・廃材も馬鹿になりません。

⚫︎ 個性的な表現
多様なテクスチャーを選ぶことのできるクロス仕上げの場合は、その選び方・張り分けで個性を表現できますが、塗装仕上げはその仕上げを選ぶこと自体が他の家と差別化された個性的な空間となります。
塗装仕上げを選ぶことによって得られる、シンプルでナチュラルで上品な空間は、クロス仕上げには真似できません。
また、凹凸の少ない壁面に仕上げることもできるので、プロジェクターのスクリーン代わりにもなり、大画面での映画・動画の上映なども可能になります!

デメリット

⚫︎ 初期費用の高さ
塗装は壁紙よりも初期費用が高くなることが多く、施工費が割高になります。
一方で、その後の長期的なメンテナンスにかかる費用を踏まえれば、充分元の取れる金額差となっています。

ちなみに、以前はAEP塗装仕上げはクロス仕上げの1.4倍ほどの費用がかかっていましたが、資材高騰によりクロス仕上げの単価が急騰し、今ではほぼ同じか、1.1倍程度という価格差にまで縮まっています。

⚫︎ 施工にかかる時間
塗装は「パテ掛け→下塗り→中塗り→上塗り」の順に仕上げていきます。
中でもパテ掛けについて。クロス仕上げに比べて下地調整の出来不出来が完成時にはっきりと目立つため、パテ掛けの工程にかかる時間はクロス仕上げよりもはるかに長くなります。
また、各工程完了後、時間を置いて完全に乾いてから次に進むため、クロス仕上げに比べて施工完了まで時間を要します。

⚫︎ 色の再現性
塗料の色彩表現が豊かですが、印刷された色見本帖の色と、実際の塗装仕上がりとで印象が変わることがあり、慎重に選ぶ必要があります。
当社でいつもお勧めしている色がありますので、モデルハウス等でそちらをご覧いただき、参考にしていただくと良いかと思います。

今回は内装仕上げについてご紹介させていただきました。クロス仕上げが良いか、塗装仕上げが良いか、ぜひご検討してみてくださいね!

内装仕上げはお部屋の雰囲気を決める大事な要素であり、日々の生活で一番視界に入るものでもあります。
そして一度完成するとあまり気軽には変更しづらいところでもあります。長い目で見たときに後悔しないよう、施工方法だけでなく色・柄・メンテナンス面なども考慮して、理想の内装仕上げを実現していただければと思います!

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