マイホーム購入は人生においてもっとも大きなイベントの1つです。
夢を叶えるためにも、しっかりと予算を決め、計画的に進めることが重要です。
しかし、いざ予算を決める段階になると、どこから手をつければいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、マイホーム購入を検討している方が、失敗しないための予算の決め方を解説していきます。
家の予算を決めるための基本
家を買う予算を決めることは、マイホーム購入の成功を左右する重要な要素です。
漠然としたイメージではなく、具体的な数字を意識することで、計画性のある購入へと繋がります。
ここでは、家の予算を決めるための基本的な考え方や用語について解説します。
1:返済負担率
返済負担率とは、年収に対する住宅ローンの年間返済額の割合のことです。
一般的には、無理のない返済負担率は25%以下と言われています。
例えば、年収500万円の場合、25%の返済負担率だと、年間返済額は125万円、月々の返済額は約10万円となります。
ただし、現在は建築費の高騰が激しく、従来の返済負担率ではなかなか土地の購入費用と建築費をまかなうことが難しくなってきています。
現在では返済負担率30%というのがひとつの目安となるでしょう。
返済負担率30%の場合、年収500万円だと、年間返済額は150万円、月々の返済額は125,000円となります。
2:頭金
頭金は、住宅ローンの借入額を減らすために用意する自己資金です。
頭金が多いほど、借入額が減り、月々の返済額を抑えられます。
また、頭金は自己資金の比率を高めることで、住宅ローンの審査通過率を高める効果も期待できます。
とはいえ、当社では頭金を入れないことを推奨しています。
今年2024年、日本も「金利のある世界」に突入したとはいえ、まだまだ住宅ローンの金利は非常に低く、借りられるだけ借りた方がお得な状況です。
頭金を何百万円も入れた結果、手元の資金がなくなってしまうと不安も大きくなります。
それだったら頭金は入れず、フルローンもしくはオーバーローン(後述の諸費用も含めた総額を借り入れること)とするのも賢い選択肢だと考えます。
3:諸費用
住宅購入には、住宅ローン以外にもさまざまな費用がかかります。
例えば、不動産取得税、登録免許税、仲介手数料、司法書士費用などです。
これらの諸費用は、物件価格の5%~10%程度かかる場合もあります。
4:生活費
住宅購入後も、生活費は必要です。
食費、光熱費、通信費、教育費など、毎月かかる費用をしっかりと把握しておくことが重要です。
住宅購入後の生活費を考慮して、無理のない返済計画を立てましょう。
家の予算を決める時の5つのポイント
家の予算を決める際には、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
これらのポイントを意識することで、後悔のないマイホーム購入に繋がるでしょう。
1:希望条件の明確化
まず、自分たちの希望条件を明確にすることが重要です。
立地、間取り、周辺環境、通勤・通学の利便性など、家族のライフスタイルに合った条件を具体的に書き出しましょう。
希望条件が明確になれば、予算も自然と絞り込めるようになります。
2:諸費用の考慮
住宅購入には、物件価格以外にもさまざまな費用がかかります。
諸費用は、物件価格の5%~10%程度かかる場合もあるため、予算にしっかりと組み込みましょう。
諸費用を考慮せずに予算を組むと、後で資金が不足する可能性があります。
3:長期的な視点
住宅ローンは、長期間にわたる返済が必要となります。
現在の収入だけでなく、将来の収入やライフスタイルの変化も考慮し、無理のない返済計画を立てましょう。
例えば、子供が生まれたり、教育費がかかるようになったりする場合、現在の収入だけでは返済が厳しくなる可能性があります。
4:返済能力
無理のない返済計画を立てるためには、自分の返済能力を把握することが重要です。
現在の収入、借金、将来の収入見込みなどを考慮し、どれくらいの金額まで返済できるのかを計算しましょう。
返済能力を過信せず、余裕を持った計画を立てることが大切です。
5:補助金の活用
国や自治体では、住宅購入を支援するための補助金制度が設けられています。
これらの補助金制度を活用することで、住宅購入の費用を抑えられます。
補助金の制度や条件は、地域や時期によって異なるため、事前に情報収集を行い、活用できるかどうか確認しましょう。
まとめ
家の予算を決めることは、マイホーム購入において非常に重要です。
返済負担率、頭金、諸費用、生活費など、さまざまな要素を考慮し、無理のない計画を立てましょう。
希望条件を明確化し、長期的な視点で返済能力を把握することで、後悔のないマイホーム購入を実現できるでしょう。
補助金の活用も検討し、賢く家の予算を決め、夢のマイホームを手に入れてください。