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2025.10.29

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健康対策全館空調換気気密性能高気密高断熱

高気密住宅の換気システムの種類を解説! 第1種・第2種・第3種の違いとは

高気密・高断熱住宅は、優れた気密性能・断熱性能によって室内の温度を安定させ、快適な住空間を実現します。
しかし、気密性が高まることで、室内の空気が滞留しやすくなり、換気システムが重要になります。
適切な換気システムを選定しなければ、カビの発生やシックハウス症候群のリスクが高まるなど、健康面や住宅の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。

そこで今回は、高気密住宅で用いられる代表的な換気システムである第1種、第3種換気システムと、ついでに第2種換気について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。

高気密住宅の換気の種類

第1種換気システムとは

第1種換気システムは、機械によって強制的に外気の取り込みと室内の空気の排出をするシステムです。

給気扇の位置や台数、排気扇の配置などを設計段階で適切に計画する必要がありますが、計画的に設計することで、室内の空気環境を常に快適に保ち、室温のムラを抑制する効果も期待できます。

現在では給排気を1台でおこなえる換気扇も存在しておりますので、そちらを使用するという手もあります。その場合、給気と排気とで熱と湿気を交換して、室内の快適な温湿度をなるべく無駄にしないでくれる「全熱交換型第1種換気」となっていることが多いでしょう。

また、花粉やPM2.5などの外気中の有害物質をフィルターで除去できるため、アレルギー対策にも有効です。

第2種換気システムとは

第2種換気システムは、機械によって外気を強制的に取り込み、自然換気によって空気を排出するシステムです。

これは住宅で採用されることはほとんどないでしょう。風の状況や建物の構造によっては、十分な換気ができない場合があり、住宅には不向きです。

第3種換気システムとは

第3種換気システムは、排気は機械によって室内の空気を強制的に排出するシステムで、給気は自然給気口からの自然給気に依存します。

導入コストは比較的低いですが、給気は自然給気に依存するため、換気効率は第1種換気システムに比べて低く、室内の空気の入れ替えが不十分になる可能性があります。

特に自然給気口からの外気の取り込みが不十分なことにより、室内の二酸化炭素濃度が高くなったり、結露が発生しやすくなる可能性も考慮する必要があります。

自然給気の場合、夏場は外気の湿気や熱気を、冬場は外気の冷気を直接屋内に取り込んでしまう点がデメリットです。特に湿気の多い地域や気密性の高い住宅では、十分な換気を確保するために、適切な計画と設計、そして欠かさぬメンテナンスが不可欠です。

それぞれの換気システムのメリット・デメリットは?

第1種換気システムのメリット・デメリット

メリット:常に新鮮な空気を供給できる。花粉やPM2.5対策に有効。全熱交換型であれば室温のムラを少なく湿度も低く抑えられる。計画的な設計で効率的な換気が可能。

デメリット:導入コストが高い。

第3種換気システムのメリット・デメリット

メリット:導入コストが低い。
デメリット:換気効率が低い。給気不足の懸念がある。結露が発生しやすい可能性がある。

まとめ

高気密住宅における換気システムは、第1種、第3種換気システムの2種類が代表的です。

それぞれのシステムにはメリット・デメリットがあり、住宅の構造、ライフスタイル、予算などを考慮して最適なシステムを選択する必要があります。

第1種換気システムは、特に全熱交換型の場合は高性能で快適な換気を実現しますが、導入コストが高い点が課題です。

第3種換気システムは導入コストが低いものの、換気効率が低く給気不足に陥る可能性があり、適切な設計と計画が重要になります。

快適性、ランニングコスト、導入コスト、お家を建てる地域の気候風土などを総合的に比較検討し、ご自身の住宅に最適な換気システムを選択してください。

山形で注文住宅を建てるなら白田工務店へお任せください!

白田工務店では「基本性能重視」の家づくりを大切にし、安全・安心、長持ち、健康・快適・省エネの3つの視点から、お客様に価値のある住まいをご提案しています。耐久性が高く、高気密・高断熱で省エネにも優れ、夏の暑さや冬の寒さが厳しい山形でも快適に暮らせる家づくりをお手伝いします。

「一生に一度の家づくり」だからこそ、デザインだけでなく、住み続けるほどに実感できる快適さと性能を重視し、ご家族の未来を支える住まいをご提案します。

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