梅雨の湿気は、家にとって大きな脅威です。
特に床下は湿気がこもりやすく、カビや腐朽菌の温床になりがちです。
気づかないうちに進行し、健康被害や住宅の寿命を縮めることにも繋がりかねません。
この問題を解決するために、梅雨時期の床下の湿気対策について、原因から効果的な解決策までを解説します。
梅雨時期の床下の湿気問題
湿気の原因とメカニズム
梅雨時期に外気の湿度が上昇すると屋内の湿度も上昇し、地面に近く閉塞した床下に溜まりやすくなります。
特に通気性が悪く、地面からの湿気を遮断する対策が不十分な住宅では、湿気がこもりやすい傾向があります。
さらに、雨漏りや地盤からの湧水も、床下湿気上昇の大きな原因となります。
建物の構造、特に基礎の種類(布基礎やベタ基礎)、換気口の有無、防湿シートの施工状況なども、床下の湿気に大きく影響します。
「べた基礎であれば防湿コンクリートも兼ねるから湿気対策は大丈夫!」という工務店・ハウスメーカーもありますが、べた基礎であっても防湿シートの有無によって湿気の度合いはまったく変わります。
べた基礎であったり、布基礎で防湿コンクリートを打つという場合であっても、防湿シートは必須と考えましょう。
また、打設したばかりの基礎コンクリートは、1~2年の間は放湿し続けるため、特に新築直後の床下の湿度は上昇しやすいことに注意が必要です。
カビ発生のリスクと健康被害
床下は湿度が高いため、カビが繁殖しやすい環境です。
カビは、アレルギー性鼻炎、喘息、過敏性肺炎などの呼吸器疾患を引き起こす原因となります。
また、皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの皮膚トラブルの原因にもなります。
特に小さなお子さんや高齢者は免疫力が低いため、カビの影響を受けやすいので注意が必要です。
カビの胞子は空気中に漂い、目に見えないところで健康を脅かしている可能性があります。
人の健康だけではありません。
家の寿命はカビで決まるといっても過言ではありません。
古い家の古臭さとは、カビの臭いです。
カビの繁殖を防ぐことで、家の寿命は大きく延ばすことが可能です。
湿気による住宅への影響
床下の湿気の多さは、木材の腐朽や建材の劣化を招きます。
腐朽菌は木材を分解して脆くし、建物の構造強度を低下させます。
また、カビの繁殖は建材の寿命を縮め、修繕費用を増加させる原因となります。
シロアリなどの害虫も湿気を多く含んだ柔らかな木材を好み、土台や柱などの構造材を食い荒らしてしまいます。

効果的な床下の湿気対策
除湿機の適切な使用
除湿機は湿度を下げるのに役立ちます。
除湿機だけでなくエアコンの除湿機能なども有効です。
例えば、弊社では高基礎と床下エアコンを組み合わせて導入することをお勧めしております。
床下エアコンは、夏場は除湿運転をおこなうことで床下を低湿度に保ち、冬場は1台で全館暖房をおこなうことが可能です。
床下も含めた全館を湿度管理しやすいのが特徴です。
除湿機の適切な設置場所や使用方法を理解し、定期的なメンテナンスをすることも重要です。
基礎断熱や床下断熱の有効性
基礎断熱・床下断熱は、地面からの冷気を遮断し、床下での結露発生を防ぎます。
断熱材の種類や施工方法によって、効果が異なりますので、専門業者に相談し最適な断熱材や工法を選定することが重要です。

まとめ
梅雨時期の床下湿気は、カビの発生や建材の腐朽、健康被害など、様々な問題を引き起こします。
換気、除湿、断熱などの対策を講じることで、床下湿気を抑制し、快適で健康的な住環境を維持することができます。
早期に対策することで、被害を最小限に抑え、安心安全な生活を送ることが可能です。
適切な対策を講じ、快適な住まいを長く保ちましょう。
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